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病院で行う臨床検査ってどういうもの?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/03/17

検査・診察の基礎知識

臨床検査では何を調べ、それにより何がわかるのか。ドクター監修のこちらの記事で、主に行われている検体と生理の2種の方法について身体の部位や成分ごとの項目に分けて解説しています。

病院で患者の身体の状態を診るときは、主に視診、 触診、 打診、聴診などが行われます。

臨床検査は、これらの診察では把握しきれない身体の変化を調べる検査です。患者の病変の原因を突き止めるだけでなく、その病気の進行具合の把握、治療方針などを決めるための大きなヒントになるのが臨床検査です。

検査は主に2種類に分けられる

検査にはさまざまな種類がありますが、大きく2つに分けられます。

ひとつは血液や尿といった、患者から採取できるものをもとに行われる検体検査。もうひとつは、患者に直接機器などを使用して、臓器の状態を検査する生理機能検査です。生理機能検査は、最近は入院の必要がほとんどなく、簡単に外来で検査を受けることが可能になりました。

検体検査と生理機能検査は、それぞれ調べる点や目的が異なります。

血や尿など身体の一部を採取する「検体検査」

検体検査で主に検査できる項目は複数あります。

血球の状態をみる

血球は、赤血球・白血球・血小板が主で、血球からヘモグロビンなどを量ることができます。

免疫作用をみる

白血球は免疫作用を担っていますが、白血球には、さまざまな免疫抗体作用を担う血球細胞が存在します。好中球・リンパ球・単球・好塩基球・好酸球などがあります。

栄養素やそれらの代謝産物、あるいは抗体をみる

ビタミンをはじめ、タンパク質、脂質、電解質(ナトリウムやカリウムなど)やミネラルといった要素をはじめ、本来は一定の値以上体内にあるべきでない代謝産物や抗体を見ることができます。

消化酵素の働きをみる

肝酵素、膵(すい)酵素と呼ばれる検査がこれに当てはまります。消化酵素の値に異常があると機能低下、炎症疾患、癌などが疑われます。

身体の異常 SOSサイン

炎症反応(CRP)、CPK(クレアチンフォスフォキナーゼ)があります。なじみのないCPKですが、これは筋肉や脳に多く存在する酵素で、細胞がダメージを受けると体内に放出されるため高値になります。

その他を見るための検査

尿や便では出血が大きな観察ポイントになります。また、それらの中に細菌がいるかなども見ることができます。

これらを調べるために、検体検査の中でも以下の検査方法が主に実施されます。

生化学的検査(タンパク質・脂質・糖質・酵素・電解質)、内分泌検査(腫瘍マーカー・ホルモン)、薬剤・有害物質、免疫血清学的検査、感染症・ウイルス学的検査、血液学的検査、一般検査、細菌学的検査、病理・細胞診学的検査などです。

病変の疑いがある症状によって、行う検査方法は異なります。

脳波や心電図など身体を直接調べる「生理検査」

生理検査(生理機能検査)は主に、臨床検査技師が測定を行います。また、医師や看護師が検査を行うこともあります。

心機能検査

心電図、心音図、脈波検査などがあります。心臓の機能が正常かどうかを見ることができます。

脳波検査

脳内の神経伝達状況を知るために行われます。頭皮に電極を装着し、α波やβ波などの電気的信号を 脳波計で記録します。一般に脳外科や神経内科がある病院しかできませんので、事前に問い合わせが必要です。

肺機能検査

呼吸器の状態を評価するために行われます。息を吸って吐いた時の肺胞換気量から、肺の柔軟性や容量、その他気管支の状態も調べることができます。

眼底検査

特殊な機械を通じ眼底にある網膜を撮影し、網脈や視神経の変化および、動脈硬化や糖尿病による血管障害の程度や出血の有無を調べます。

超音波検査

一般的にエコー検査といわれています。身体に超音波を当て、その反射波によって臓器の状態を調べます。

上記のように、体外から得られる情報を見ただけでも、それぞれ違う観点から身体の状態を知ることができます。