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身体の内側を画像化!「CT検査」とは

更新日:2017/03/29 公開日:2016/03/15

体を調べる「生体検査」

検査について、レントゲンとの違いやメリットを交えてドクター監修の記事で解説しています。発見できる異常だけではなく、検査の可否が心配な妊婦さんについても、考えられるリスクなどを説明しています。

「CT」とは「Computed Tomography」の略で、コンピュータ断層撮影と訳されます。一般的にCTと言いますと、X線を用いたX線CTの事を言います。

体内の様子を画像で映し出す検査

X線を用いたレントゲン撮影の場合は検査対象となる部分を中心に、広範囲にわたって放射線を当てることになるため、胸骨や心臓などが邪魔になって小さな患部を発見することが難しい場合があります。しかし、CT検査では、体を輪切りにして撮影できるため、詳細な画像が得られます。CT画像は白黒です。骨の部分などはX線の吸収が大きいため、白く、空気などの吸収が少ない部分は黒く見えます。

CT検査には、造影剤を使わない単純CT検査と、造影剤を使用する造影CT検査があります。造影することにより、胃や腸などの消化管、肺の病変、血管などをより鮮明に観察することができます。また、さまざまな角度からX線を照射し、病変の観察ができる透視検査もありますが、この検査はX線の照射線量が多くなるため、必要最低限の検査にのみ使用されます。

どういった方法で検査を行うのか

X線CT検査は、X線を用いるために注意事項などが記載されている同意書の説明、記入を求められることがあります。一般的な検査の流れはまず、ドクターの指示に従い、検査が行いやすいよう着替えなどを行い準備します。通常、CT撮影装置による検査は、患者が台のうえに寝た状態でドーナツ型の装置の中に入ります。撮影中は動かず、指示にしたがって息を止めたりしてください。

撮影時間は5~15分程度と短く、音も小さいため、閉塞感はあまり感じられません。ただし、X線による撮影方法ですので、妊娠中の女性は控えなくてはいけません。

CT検査で発見できる身体の異常

CT検査で発見できる病変は、種類により細かく分けることができます。具体的には、以下のような異常を発見する事ができます。

頭部CT

脳出血、脳腫瘍、脳梗塞、くも膜下出血など。

病変だけでなく、交通事故などによる骨の変形なども簡単に、そして鮮明に写し出すことができます。

胸部CT

肺炎、肺結核、腫瘍、肺気腫、間質性肺炎、大動脈瘤、胸水など。

肺の気管や血管の隅々まで観察ができます。また、造影剤を使用することで病気の性質も判断が可能です。

腹部CT

腫瘍、のう胞、結石、胆のう炎、すい炎、肝硬変、脂肪肝、水腎症、腸閉塞、大動脈瘤、腹水など。消化管をより鮮明に写し出すために、専用の造影剤を用いることもあります。これにより、治療の進め方などを判断していきます。

MDCT

従来のCTに対して体軸方向に複数の検出器を用いて検査するMDCT検査では、3次元画像を得ることが出来、大動脈や心臓の状態をより明瞭に検出できます。

CT検査とMRI検査はどう違うの?

MRI検査は、X線の代わりに、強力な磁場を利用します。その磁場の中に人が入ることで、体の中の水素原子が持つ弱い磁気を、強力な磁場でゆさぶり、原子の状態を画像にします。そして、その画像はコンピュータで処理され、全身のさまざまな部位を断面画像として見ることができます。CT検査とは異なり、検査費用が高額であること、「ドンドン」などと大きな音がして、30分から1時間と、比較的長時間検査台に乗る必要があるなど、難点もあります。

CT検査とMRI検査のメリットとは?

体の一方向からしか輪切り撮影ができないCT検査と違い、さまざまな角度で画像が見られるというところもMRI検査の特徴と言えます。また、X線を用いる検査ではないため放射線による被ばくの心配はありません。被ばくの心配がないことから、子供や妊婦さんの検査にも適しているとされています。

PET-CT検査って何?

PETとは、ポジトロン・エミッション・トモグラフィー(Positron Emission Tomography)の略で、陽電子放出断層撮影法とも言います。放射性の試薬を利用して体の中の細胞の働きを断層画像として映し出すものです。

検査による身体の影響はある?

放射線や、X線と聞くと怖いイメージを持つ人も多くいると思いますが、実際はどうなのでしょうか。実際は、検査部位によって、被ばく線量が異なりますが、健康に対する影響はほとんどありません。それよりも、病気の早期発見、早期治療をするほうがよほど重要で、体を傷つけずに検査できるX線検査は有用であると言えるでしょう。

しかし、妊婦さんに関しては注意が必要で、ドクターと検査の必要性を確認したうえで、実施する事が望ましいでしょう。検査部位によっては妊娠中でも受ける事ができます。ただし、胎児は放射線の影響を受けやすく、妊娠初期から8週位の臓器が形成される時期には特に注意が必要です。

検査を受ける際、妊娠している事に気づかずに検査を受けてしまったと言う人も少なくありません。女性の方は、妊娠の可能性を必ず確認してから検査を受けるようにしましょう。

精密検査を受けて不安を取り除こう!

上のような検査を受けて「要精密検査」の判定が出た場合は健康診断で出た数値から見て、治療が必要かどうかを確認するために行う、より詳しい検査のこと。確かめるために同じ検査を行う再検査と違い、もっと詳しく見る必要がある場合に受けなければいけません。

《豆知識》

エックス線って何ですか?

バリウムと発泡剤を飲んで、胃の内部をエックス線で造影し、胃内部に突起物がないかどうか検査を行います。もしも、突起物が発見できた場合には、内視鏡検査を行うことが一般的です。