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目と身体の異常がわかる「眼底検査」

更新日:2018/05/25 公開日:2016/03/25

体を調べる「生体検査」

眼底検査をすることで、眼底の病気だけでなく、全身の病気の発見にもつながることをご存じですか。ここではドクター監修の記事で眼底検査による目と体の異常について解説します。さらに、検査を受ける際の注意点も要チェックです。

眼底検査は、眼底を診る検査ですが、眼底を調べることは、眼底の病気の他に、動脈硬化、高血圧、糖尿病といった全身の病気の発見にもつながります。

眼底検査の特徴

眼底はカメラのフィルムに相当する網膜と、網膜に結ばれた像を信号として脳に送っている視神経が存在している部分です。さらに、全身の血管の中で、眼底の血管は直接観察できる唯一の血管で、眼底の血管には全身の血管の異常が反映されると考えられています。

眼底検査は糖尿病や高血圧の人の病状把握にも役に立ち、眼底鏡を使う方法と眼底カメラを使う方法があります。眼底鏡は医師が直接その場で直接診察をし、眼底カメラは、眼底像を画像として保存してそれを医師が確認します。眼底鏡を使う方法は、直像鏡を使った検査と倒像鏡を使った検査があります。直像鏡を使った検査では、網膜の中心部など比較的狭い範囲を大きく診ることができ、倒像鏡を使った検査では、網膜全体の広く診ることができます。

眼底カメラを使う方法は、散瞳薬(さんどうやく)を点眼し、瞳を拡げて観察する散瞳型のものと、散瞳薬を使わないで診る無散瞳型のものがあります。通常、瞳孔が自然に広がるように暗い部屋で行い、目を大きく開けた時、フラッシュが光って撮影されます。

健康診断などでのスクリーニング検査では、散瞳薬を使わないで診る無散瞳型のものが使われ、赤外線を応用して目に直接明るい光を入れないで検査します。

また、眼の病気の中で、たとえば眼前に虫や糸のようなものが浮遊する飛蚊症は、背後に網膜の裂孔や剥離などの重い病気が潜んでいないかを早期発見できるきっかけにもなります。

眼底検査でわかる目の異常

眼底検査で観察される目の病気としては、網膜の血管からの出血である眼底出血、網膜剥離、加齢黄斑変性症、緑内障(視神経乳頭陥凹拡大の所見で疑われる)があります。眼底出血は、糖尿病や高血圧のひとつの症状として現れることがあります。

動脈硬化、糖尿病など体内の難病発見にも

動脈硬化は網膜動脈だけに起こることはまずないので、眼底検査によって動脈硬化の程度を把握することによって、全身の動脈硬化の状態を知ることができます。眼底の血管に動脈硬化があると、眼底出血を起こしたりします。また、網膜の動脈の太さなどが変化したりします。

糖尿病はその合併症として糖尿病網膜症が知られています。糖尿病になると高血糖状態が続くことにより微小血管が障害を受けます。

眼底検査を受ける際の注意

眼底検査を受けるとき、特に気をつけなければならないのが車を運転する方と、隅角が狭い方です。

眼底検査で眼底カメラを使用する場合、散瞳薬で瞳孔を開く場合があります。この場合は瞳孔が開いた状態になるので、しばらくはまぶしさを感じます。薬によっても違いますし、個人差もありますが、その効果は約3~6時間続きます。薬の効果が切れるまでは車や重大な事故につながる機械の運転は避けなければなりません。

緑内障のタイプによっては、瞳孔を開く散瞳薬を点眼すると、毛様体筋(眼のピントを合わせる筋肉)をゆるめるため、房水(目のなかを満たしている液体)の出口である隅角がさらに、狭くなり、眼圧を上げてしまうおそれがあります。また、激しい頭痛や吐き気をともなう緑内障の発作が起きてしまうこともあります。したがって、こういった場合は通常の散瞳薬を用いた検査はしません。緑内障の発作のリスクがある人は、必要に応じて散瞳剤を変えて眼底検査を行うことがあります。

ほかにも、過去に点眼薬によって異常が現れた場合は、医師に申し出ることを忘れないでください。