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低血糖の方が運転する際の注意点

更新日:2017/02/28 公開日:2016/03/28

低血糖症のよくある疑問

低血糖の中でも自覚症状のない、「無自覚性低血糖」の方の運転免許取得に関して、ドクター監修の記事で詳しく解説します。無自覚性低血糖の方が運転をする際にはどのような危険性があるのか、確認していきましょう。

道路交通法の規定により、無自覚低血糖の方は運転免許の取得に制限があります。ただ、運転免許の取得は生活に必須である方もいますので、無自覚性低血糖の人が不利益を被らないような施策があります。

しかし、免許を取得できても一般のドライバーより事故を起こす可能性が12~19%と高い研究結果もありますので、日頃の自己管理や親しい人の協力を仰ぎましょう。

なぜ無自覚低血糖の方は免許取得に制限があるのか

自覚症状がないのにもかかわらず、低血糖状態が続くことで、意識障害が現れたり、重度の場合にはけいれんや昏睡状態に陥ることにより、正常に運転できる状態ではなくハンドル操作を誤るなど交通事故を起こす可能性が高いとされているからです。

しかも、無自覚性低血糖は低血糖の警告症状が起こらないため、運転中に突然症状を起こし、車の運転に支障をきたすこともありえます。

低血糖の症状は個人差もあるため、一概にすべてが事故の原因となるわけでもありませんが法律上、無自覚性低血糖の方の運転免許取得に際しては所定の診断書や適性検査で、安全性の担保を証明する必要があります。

無自覚性低血糖を起こす患者も、条件次第で運転免許が持てるように

平成14年6月道路交通法の改正にともない、血糖を調整できることを条件に、無自覚性低血糖の方でも免許を取ることができるようになりました。また、平成25年6月に改正道路交通法が成立し、運転免許証の取得や更新時に虚偽申告をした場合の罰則規定が新設されました。無自覚性低血糖の方で、運転免許の交付や更新が拒否される場合と、許可される場合があります。

拒否される場合

糖尿病の薬物治療による低血糖の結果、意識消失を認めたことがある方、また、その際に前兆の自覚がなかった方、さらに、血糖の自己管理ができなかった方を対象にされています。

許可される場合

運転免許を取得するには、上述の条件に当てはまらないことを診断書や医師主導の適性検査により証明する必要があります。適性検査の結果次第で、運転免許交付についての許可や拒否、保留などの対応がなされます。医師による判定には、病型の診断、これまでの病歴、最新のデータ、血糖自己測定データも含む血糖コントロール状況、治療内容などの十分な資料に基づいた、総合的な判断が重要ですので糖尿病の治療を熟知した主治医がもっとも適しています。

もし事故を起こしてしまったら?

免許の取得・更新を行うことができた方は、運転可能となりますが、運転免許の交付・更新が拒否される場合の項目に当てはまる理由で事故を起こした場合は、故意による事故になりますので刑事責任を負います。さらに、道路交通法の違反行為になりますので、免許を取り消される可能性があります。これは、居眠り運転、飲酒運転による事故と同様の違反扱いを受けるという事です。

運転時に気をつけること

実際に運転するときには、いつ低血糖状態になってもおかしくないことを念頭において運転をします。自分で認識している低血糖になりやすい時間帯を避け、一人で運転することはなるべく控えます。

ご自身で血糖を測定されている方は、運転直前に血糖値を測定し、血糖値が低めであれば糖分の補給を行い低血糖の予防に努めます。運転中に低血糖症状が出たら、すみやかに車を安全な場所へ停車させ、症状が軽いうちに糖分の補給を行います。車内には必ずジュース、砂糖、ブドウ糖などの補食を常備しておきましょう。また、車を運転する際は、血糖値を安定させるために、空腹での運転は避けましょう。