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中性脂肪の高さは遺伝するの?

更新日:2018/03/12 公開日:2016/03/28

中性脂肪のよくある疑問

中性脂肪の値が正常範囲におさまらず、異常値が出た場合、もし親などの近親者に中性脂肪が高い人がいれば、遺伝を疑うことがあります。実際に遺伝による中性脂肪の異常や病気があるのか、ドクター監修の記事でお伝えします。

普通の食生活をしているつもりでも、検査で中性脂肪の数値に異常が出てしまうことがあります。遺伝が関係している場合はあるのでしょうか。

遺伝だけが原因で起こる中性脂肪値の異常とは?

中性脂肪の異常とは性質や形などではなく、ほぼすべてがその数値の異常です。正常の範囲である基準値30~149mg/dlから著しく高い場合だけでなく、低い場合も異常値と判断されます。そして、そのどちらの場合においても、遺伝が原因で起こる可能性があります。

基準値を上回る「脂質異常症(高脂血症)」

中性脂肪値の異常のほとんどは上まわる場合です。人によっては、中性脂肪だけでなく総コレステロール値やLDLコレステロール値も増えます。

基準値を下回る「低中性脂肪血症(低脂血症)」

脂質異常の中では、その数値が高くなる場合がほとんどですが、数値が下回る場合もあります。非常に稀な疾患です。詳しくは、『中性脂肪が低いと病気にかかりやすいのか』の記事も参考にしてください。

遺伝だけ原因で脂質異常が起こるケース

遺伝による脂質異常は500名に1名程度といわれています。最近、欧米ではより高率である可能性も指摘されています。遺伝によって起こる脂質異常のことを「遺伝性」と呼びます。

中でも遺伝の形式がはっきりしているものを「家族性高コレステロール血症」や「家族性高脂血症」と呼び、原因によりきちんと分けて管理します。中性脂肪だけが高くなるもの、コレステロール値だけが高くなるもの、両方が高くなるものがあります。そのため、遺伝が原因である原発性のなかでもいくつかの種類に分けられます。

遺伝性の脂質異常は早期に発覚しにくい

遺伝性の家族性高コレステロール血症は、小さい子供の頃からコレステロール値が異常値になっていますが、血液検査の機会がないと知らない状態が続くこともあります。そのため、発見が遅れることで、心筋梗塞や狭心症などのリスクが上がります。

遺伝性を心配しすぎる必要はありません。親が脂質異常症であったり、過去の検査で指摘されている経験がある場合は、お子さんに遺伝している可能性はあります。お子さんが幼少期のうちに血液検査で確認するのも手段のひとつです。