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膀胱炎を何度も繰り返してしまうときは

更新日:2018/05/10 公開日:2016/04/26

膀胱炎のよくある疑問

膀胱炎を何度も繰り返してしまうときは、一般的な膀胱炎である細菌性急性膀胱炎ではない可能性もあります。更年期型の慢性膀胱炎の可能性や、ほかの病気が隠れていることも。繰り返す膀胱炎の原因について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

膀胱炎を何度も繰り返してしまう原因や対処法について、以下で詳しく解説します。

何度も繰り返す慢性膀胱炎とは

もともと、女性は尿道が3〜4cmと短く、さらに尿道口と肛門が近いことから、膀胱炎になりやすい傾向があります。この場合の膀胱炎とは、細菌性の急性膀胱炎のこと。肛門付近に付着した大腸菌が、尿路に感染して炎症を起こします。これを何度も繰り返してしまうと、慢性化するケースもあります。

慢性膀胱炎の場合、頻尿や排尿時痛、残尿感などの症状は、急性膀胱炎に比べて軽い傾向があります。なかには自覚症状がほとんどなく膀胱の炎症が継続しているという人もいます。

非細菌性の慢性膀胱炎もある

慢性膀胱炎のなかには、細菌感染が原因ではない非細菌性の膀胱炎もあります。非細菌性慢性膀胱炎は更年期(閉経前後の10年間)の女性に起きやすく、更年期に卵巣機能が低下して女性ホルモン分泌が低下する影響で、膀胱の粘膜が弱くなり、感染以外の原因でも炎症が起きやすくなっていると考えられます。

非細菌性の膀胱炎は、通常の抗生物質や抗菌剤による治療は効果がなく、症状が軽い場合は経過観察となったり、更年期が原因の場合は更年期障害のホルモン補充療法や漢方薬による治療が行われたりします。

また、非細菌性慢性膀胱炎とよく似たものに、「間質性膀胱炎」があります。細菌感染は認められず、女性に多い特徴があり、はっきりとした原因はわかっていません。頻尿や排尿時痛、血尿といった症状以外に、蓄尿時痛(おしっこが溜まると痛くなる)があることが特徴です。重症例では膀胱が萎縮し、外科手術が必要になることもあります。

別の病気によって膀胱炎が引き起こされている可能性も

治りにくい、何度も繰り返す膀胱炎の中には、その原因となる病気が隠れている可能性もあります。

膀胱炎の原因となる病気としては、膀胱や尿路の結石、膀胱がん、尿道腫瘍(尿道カルンクルと呼ばれる良性尿道腫瘍や悪性腫瘍など)、尿路の先天的な奇形などがあげられます。これらの病気によって尿の流れが妨げられると、細菌が侵入した際に尿によってしっかり洗い流すことができず、細菌が増殖して炎症を起こしやすくなります。

また、膀胱炎だと思って検査したら細菌感染は見つからず、膀胱がんが発見されたというケースもあります。膀胱がんでは、排尿時痛や頻尿など膀胱炎と似た症状が起こるので、注意が必要です。

繰り返す膀胱炎はどうしたらよい?

細菌性の急性膀胱炎を繰り返すケースの中には、病院で処方された抗生物質の服用を途中でやめてしまう人も多く見られます。症状が軽くなったからと勝手に服用を中止すると、残っていた菌が再び活動を始めて膀胱炎の症状が出てくることもあります。これを防ぐためには、病院でもらった膀胱炎の薬を完全に飲み切ることが大切です。

また、ただの膀胱炎だからと、大量に水を飲んで自己治癒を試みるという方もいるかもしれませんが、自己判断は禁物です。先述した通り、繰り返す膀胱炎の原因には、病気が隠れているケースもあるからです。

原因不明で繰り返す膀胱炎の場合、長時間にわたり排尿をがまんしない、水分をとる、性交後に排尿する、漢方薬などによって予防するといった対処法で改善するケースもあります。

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