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女性の残尿感は膀胱炎のサイン?

更新日:2018/01/30 公開日:2016/04/26

膀胱炎のよくある疑問

排尿したのに、まだ全部出切らず残っている感じを「残尿感」と呼びます。女性の場合、残尿感があると膀胱炎の可能性が考えられるのでしょうか。女性の残尿感の原因について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

残尿感とはどういったものか、また、膀胱炎をはじめとする残尿感に関係する病気について解説します。

残尿感とは

排尿したにもかかわらず、尿が出きっていなくて残っているような感じがする。これを「残尿感」と呼びます。実際に尿が膀胱に残っている状態は「残尿」と呼びますが、ほとんどの場合、残尿感があっても残尿はなく、「残っているような感覚」だけがある状態です。

膀胱炎の症状のひとつに残尿感がある

残尿感を起こす代表的な病気は膀胱炎です。膀胱炎は、多くの場合が、大腸菌が尿路感染して炎症を起こす細菌性の急性膀胱炎です。女性は男性に比べ尿道が短く、さらに肛門と尿道口が近いため、膀胱炎を起こしやすく、ほとんどの女性が一度は経験したことがあるといわれるほど身近な病気です。

急性膀胱炎では、残尿感のほかに排尿時痛や頻尿などの症状をともないます。医療機関で検査をし、細菌が認められれば約3~7日分の抗生物質が処方されます。抗生物質は完全に飲み切らないと細菌が残ってしまう可能性があり、再発しやすくなるため、医師の指示通りに最後まで飲み切ることが大切です。

原因不明の残尿感もある

一方、炎症がはっきり認められないのに残尿感がある場合、男性では、慢性前立腺炎や前立腺肥大症が疑われますが、女性の場合は特に原因がない残尿感も少なくないと言います。この場合、症状が残尿感だけであれば経過観察をしているうち、自然に消失することもありますが、なかには経過観察中に「間質性膀胱炎」や「神経因性膀胱」といった病気が発見されるケースもあります。

神経因性膀胱とは、脳梗塞や椎間板ヘルニアのような脳や脊椎の病気をはじめ、糖尿病などの代謝性疾患や、骨盤内腫瘍手術後の後遺症など医療による行為が原因で、排尿をコントロールする神経がダメージを受け、尿に関する様々なトラブルを起こす病気です。膀胱の状態と自分の感覚がずれてしまっているため、少ししか残尿感を感じていないのに500ml以上の残尿が残っているケースもあり、長期的な治療が必要となります。

このように、残尿感が起こる原因には、膀胱炎以外にもさまざまなものがあり、なかには病気が隠れていることもあります。自分で勝手に判断せず、一度医療機関に相談しましょう。

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