夜のスキンケアで手や指先、爪などのハンドケアを行っている方は多いと思います。最近では、夜のハンドケアのアイテムとして、寝ているときに手指を包み込む「ナイトグローブ」が、登場していますが、どんな効果があるものなのでしょうか?
寝るときに手袋をするメリットやポイントは?
お休み前に手袋をするメリットとして、手指を包み込むことによって塗ったハンドクリームの保湿効果を高められる点があります。また、あかぎれなど、ひどい手荒れをケアするためには、軟膏に近い濃厚なクリームを使うことが多いですが、寝るときに手袋をすることで、クリームが寝具につくのを防ぐことができます。また、眠っている間に無意識に掻いて肌に傷をつけることを防ぐというメリットもあります。
また、ひどい手荒れは、血行が悪いことが原因のひとつになっていることが多く、ハンドクリームを塗っただけではなかなか回復しません。そのため、ハンドクリームをたっぷり塗り込んで指先までしっかりマッサージを行い、血行を促した後に手袋で包み込むことがポイントです。
どんなタイプのクリーム・手袋がいい?
おすすめのクリームは?
最近のハンドクリームはベタつきを防ぐため、ジェルなど軽いタイプのものも多く登場しています。しかし、保湿する持続力が弱いものが多いため、夜のハンドケアにはしっとり感が長く続くクリームタイプがおすすめです。良質なハンドクリームは、濃厚なテクスチャーであってもベタつかないことが多いものです。塗って時間が経っても、うるおい感が続くハンドクリームを選んでください。
また、NMF(天然保湿因子)を構成している成分のひとつでもある、尿素を配合しているハンドクリームは、肌の表面を柔らかく整えながらうるおいを与えます。ただし、傷口やひび割れなどの肌には、尿素がしみることがあるためご注意ください。他にも、肌をベールで包むワセリンやシアバターをベースにしたものや、血行を促進するビタミンEを配合したクリームなどもおすすめです。
おすすめの手袋は?
手袋は蒸れにくく、通気性のある綿やシルクの素材を選びましょう。
・綿素材
柔らかくて丈夫な綿素材は、気兼ねなく使いたい方におすすめです。吸湿性に優れていて、手指を包み込みます。
・シルク素材
とても肌触りがよく、吸湿性・保湿性・放湿性に優れています。こだわったものを使いたい方におすすめです。
最近では、カシミヤ素材のナイトグローブも登場しています。クリームに含まれている油分を吸収せず、肌への刺激も少ないといわれています。
手袋がよくないという意見も…?
睡眠に影響をおよぼす可能性がある
寝ている間は、手や足から放熱して体温を調節します。そのため、手袋をしていると熱がこもって体温調節がうまくいかず、睡眠が妨げられてしまう可能性があります。気になる方は、「綿素材」の手袋をするとよいでしょう。綿繊維は非常に吸湿性が高い素材です。そのため、コットンの内側と外側に温度の差ができると、内側の水分を吸いとって、これを外側へと発散しようとする性質があります。また、通気性もよいという特徴があります。
夏場は、皮膚がふやけてバリア機能が低下することも
肌は乾燥しても弱くなりますが、逆にふやけて水分が多くなりすぎても弱くなってしまいます。そのため、皮膚がふやけた状態では、外からの刺激を受けやすく、肌荒れを引き起こしてしまうこともあります。特に夏場は、皮膚がふやけやすいので、夏場はローションのようなベタつきが少ないものを塗って手袋をするのがよいでしょう。
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