スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

妊娠糖尿病の原因と検査・治療法

更新日:2016/12/16 公開日:2016/03/30

糖尿病が妊婦・子供に与える影響

妊娠中は血糖値が上昇しやすいため、妊娠糖尿病になりやすい状態にあります。そして、胎児に悪影響を与える場合もあります。妊娠糖尿病にならないように、原因や治療法を知っておきましょう。ドクター監修のもと解説します。

妊娠糖尿病を診断するために行われる検査をご紹介します。

妊娠糖尿病の検査

妊娠がわかってから出産までは定期的に妊婦健診が行われます。妊娠初期に行う妊婦健診には血液検査が必ず含まれており、この検査で血糖値を測るのです。血糖値とは、血液の中に含まれる糖の濃度のこと。ここで言う「糖」というのは、炭水化物が体内で変換されてつくられる「ブドウ糖」を指しています。

妊婦の方が受ける血糖検査はいくつかありますが、以下の検査が推奨されています。

妊娠初期(妊娠4~12週)

食事をした時間に関係なく血糖値を測る「随時血糖検査」。

妊娠中期(妊娠24~28週)

随時血糖検査もしくは、50gのブドウ糖を飲んでから1時間後に血糖値を測る「経口ブドウ糖負荷試験(50GCT)」。

これらの検査で基準値を超えた血糖値が認められると妊娠糖尿病の可能性があるため、「75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)」を行わなければなりません。この検査では、朝食を抜いた状態でブドウ糖75gを飲む前と、飲んでから1時間後、2時間後に血糖値を測ります。

また、血糖値が一定の値以上になると、血液中の糖が尿に混ざって排泄されます。妊婦検査で毎回行われる尿検査では、この尿糖をチェックしています。

妊娠糖尿病と診断された場合

このような検査を経て妊娠糖尿病であると診断された場合には、血糖値を正常な範囲に保つための治療を受けなければなりません。妊娠糖尿病になると胎児が大きくなりすぎたり、身体的な異常が生じたりする可能性が高まります。血糖コントロールを早めに行うことで、胎児への影響を減らしていきましょう。

妊娠糖尿病の治療は、食事療法が基本となります。標準体重から必要なエネルギー量を計算し、妊婦に必要な栄養素をバランスよく摂取できるよう指導されるでしょう。食事療法だけで効果がみられない場合には、インスリン療法が行われます。体内で不足しているインスリンを注射によって補うという治療です。ほとんどのインスリン注射では胎児に影響する心配はありません。

しかし、血糖値を正常化するために用いられることのある経口血糖降下薬は、胎児に副作用を及ぼす恐れがあります。そのため、妊婦に対して使われることは国内において、原則ありません。このような治療を続けながら、血液検査で経過を観察していきます。

妊娠中は血糖値の上昇に注意

妊娠初期に行った検査で血糖値に問題が見られなくても、妊娠中に血糖値が上昇する場合があります。なかには、明らかな糖尿病になってしまうケースもあるのです。妊娠糖尿病は糖代謝異常によるものですが、糖尿病はそれよりも重度の状態です。

妊娠中は、血糖を下げるインスリンの働きが徐々に弱まっていきます(インスリン抵抗性の増大ともいいます)。そのため、妊娠が進むにつれて血糖値が上がって糖尿病になる可能性が高くなるのです。

血糖値に関しては、一度の検査で安心してはいけません。高齢妊婦や肥満気味の方、家族に糖尿病がいる方は特に注意してください。妊娠糖尿病と診断されていなくても、妊娠中は栄養管理に十分気を配りましょう。

この病気・症状の初診に向いている科 内科

ヘルスケア本