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果糖の大量摂取は太る原因になる?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/04/19

ダイエットの気になる疑問

果糖をたくさん摂ると、太る原因になるのでしょうか?ここでは、ドクター監修のもと、果糖そのものが体重や体脂肪を増やす原因となるのかをマウス実験で検証した、アメリカの研究を紹介します。

果糖の摂取量が増えると肥満につながるといわれていますが、これまで、果糖そのものが体重や体脂肪を増加させるのか、その因果関係ははっきりとはわかっていませんでした。果糖の摂取量が増えれば、必然的に総摂取カロリーも増えるので、肥満は果糖のせいではなく、摂取カロリーが増加したことが原因とも考えられるからです。ここでは、マウスを使って果糖の摂取自体が肥満の原因になるかを検証した、アメリカの研究を紹介します。

余分な果糖は体内で中性脂肪に変わる

果糖は、その名称から果物の糖質だと思われがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。果物にはもちろん果糖も含まれていますが、ブドウ糖などの他の糖質も含まれているからです。食べ物として体内に入った果糖は、小腸で吸収され、血液の流れを介してほとんどが肝臓に運ばれ、エネルギー源となります。余分な果糖は肝臓で中性脂肪に変換され蓄積されるので、果糖の摂り過ぎは脂質異常症の原因となります。

近年、アメリカをはじめ、肥満が深刻化する国々で問題となっているのが、コーンシロップを原料につくられた果糖を含む「果糖ブドウ糖液糖」という甘味料の大量摂取です。果糖は砂糖より甘味が強く、口に残りにくいという特徴があり、その甘味は低温でより強くなるので、清涼飲料水などによく使われています。アメリカでは、果糖の摂取量が特に多い思春期の男性では、総摂取カロリーの15~23%が果糖由来であるといわれています。

果糖はブドウ糖よりも体重を増加させる

アメリカ・イリノイ大学の研究チームは、果糖そのものが肥満の原因になるのかを突き止めるため、糖質だけが異なる2種類のエサを用意し、マウスを使った検証実験を行いました。片方のグループには、カロリーの18%が果糖由来のエサを、もう片方のグループには、カロリーの18%がブドウ糖由来のエサを与え、総摂取カロリーは両グループで同じになるように調整しました。なお、この「18%」という数値は、思春期のアメリカ人の果糖摂取状態を模倣するために設定されたものです。

11週間という長期にわたり、それぞれのグループのマウスに同じエサを与え続けたところ、果糖を含むエサを食べたグループでは、ブドウ糖を含むエサを食べたグループと比べて体重や体脂肪が増加するという結果が得られました。

果糖の大量摂取は避けたほうがよい

この研究ではマウスの身体活動量も調べられており、果糖を含むエサを食べたグループでは、体重が増えただけでなく、身体活動量も低下していました。この結果について研究者は、「果糖を含むエサが身体活動量の低下につながるメカニズムはわかりませんが、体重が増えたことが身体活動量低下の主な要因だと考えられます」と述べています。

今回紹介したのはマウスでの研究結果ですが、果糖を大量に摂取するという食事パターンは肥満を招き、健康を害すおそれがあることから、避けたほうがよいと考えられます。

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