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まぶたの痙攣(眼瞼痙攣)の原因

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/23

まぶたの痙攣(眼瞼痙攣)の基礎知識

眼の痙攣は、さまざまな理由で起こります。疲労によるものがほとんどですが、目に関連する神経や服用している薬剤が影響している場合もあります。眼瞼痙攣は原発性、つまりその原因が不明なものも多いのです。ドクター監修の記事で、原因を詳しく解説します。

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)の原因は、疲れではありません。原因を正しく理解して、適切な処置を行いましょう。

眼瞼痙攣の原因

瞼が痙攣する原因は、ほとんどの場合が目の疲れやドライアイによるもので、眼瞼ミオキミア(眼輪筋波動症)です。しかし、痙攣が長く続く場合には、他の原因も考えなくてはなりません。その原因としては大きく二つ、(1)片側顔面痙攣と(2)眼瞼痙攣です。(1)片側顔面痙攣では血管による顔面神経への圧迫による刺激を考えますし、(2)眼瞼痙攣では眼瞼の運動をつかさどる顔面神経の異常興奮をその原因として考えます。眼瞼痙攣では、特に原因が無くても顔面筋の緊張が異常に高まる原発性の場合と、服用している向精神薬に原因がある薬物性のものがあります。

片側顔面痙攣

瞼を閉じる運動は顔面神経が支配しています。小脳に向かう動脈はこの近くを走っていて、動脈硬化が起こる年齢になるとこの血管が顔面神経を押し、顔面神経に異常な興奮を起こすことがあります。これが片側顔面痙攣で、顔の右または左半分に起こります。異常な収縮は目の周囲だけではなく、口の横まで広がるのが特徴です。この場合、MRI検査によって、脳や神経の通り道の確認が必要です。

原発性顔面痙攣

神経性の眼瞼痙攣では、脳にある瞼を閉じる神経の大元が、異常な興奮をきたしています。脳梗塞や脳腫瘍などが影響している場合もありますが、その多くでは脳神経画像は正常です。頭や頸の筋肉に異常な緊張をもたらす疾患を頭頸部ジストニアと呼びますが、原発性眼瞼痙攣はそのひとつの形であると考えられています。原発性というのは、それ以上の原因が突き止められないものという意味です。

薬剤性眼瞼痙攣

神経のはたらきに作用する薬物を服用している場合、副作用として痙攣が起き、眼瞼痙攣の原因になっている場合があります。薬物の種類には、向精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬などがあります。これらの薬は、不眠症、統合失調症、うつ病、睡眠障害のときなどに処方されていることがあります。この場合、眼瞼痙攣を止めるためには、薬物の使用を減らすのが望ましいのですが、勝手な中止は大変危険です。精神科の主治医に相談をしてから減量を試みましょう。

眼瞼痙攣になりやすい人

眼瞼痙攣は、統計的に40歳以上の人に多く、女性の方が男性よりも多いという特徴があります。向精神薬の服用でおこるものは、普通では眼瞼痙攣を起こさない20歳代の若年者に見られるという特徴があります。小児には眼瞼痙攣はほとんど見られません。

疲れによって痙攣していると安易に考えて放置せず、時間がたっても続く場合は、眼瞼痙攣を見慣れている医師の診察を受けるようにしましょう。