スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

まぶたの痙攣(眼瞼痙攣)の手術法とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/23

まぶたの痙攣(眼瞼痙攣)の検査・治療法

眼瞼の痙攣に対する治療では、手術が選ばれることもあります。ドクター監修の記事で、眼瞼痙攣の手術法を解説します。

眼瞼痙攣の原因はさまざまですが、場合によっては手術がその治療法として選ばれることがあります。いろいろな手術法やその注意点を紹介します。

手術を受ける前に

眼瞼の痙攣の主な原因は、疲れやストレスによるものです。これを、眼輪筋波動症(眼瞼ミオキミア)と呼びます。疲れやストレスが原因であれば、しっかりと休息をとることでそのほとんどは改善します。

また、眼部チックといって、精神疲労にも関連した痙攣が起きていることもあります。薬剤性眼瞼痙攣であれば、服用している向精神薬による眼瞼痙攣がみられます。眼瞼の痙攣に対して手術がなされることは実際にはまれですから、担当医に症状をしっかりと伝え、自分が納得できたときに手術を決めましょう。

眼瞼痙攣に行われる手術

眼瞼痙攣で手術を行うケースは、大きく3つに分かれます。

神経が血管に触れて痙攣を起こしている場合

瞼の動きをつかさどる顔面神経の通り道に異常がある場合、それを取り除く手術が行える場合があります。典型的には血管圧迫により顔面神経が過敏になって痙攣をおこすことがあります。この片側顔面痙攣に対する手術として、微小血管減圧術(ジャネッタ手術)と呼ばれるものがあります。これは痙攣自体を抑えることを目的とした手術ですが、2週間程度の入院を要し、熟練した脳外科医による頭蓋内の手術なので、多くは行われてはいません。

痙攣自体を抑制するために眼輪筋を切除する手術

まぶた周りの皮膚をその中に含まれる筋肉ごと一部切除して目を開きやすくする手術が、眼輪筋切除術というものです。この手術では、眼瞼痙攣によるまぶたを閉じる動きの異常が軽減することが期待されます。しかし、この方法では、顔の形が大きく変化するので、眼瞼痙攣の症例全体をみてもあまり頻繁に行われるものではありません。他のあらゆる治療法を試した後、どうしても満足できない場合に最終的に検討されるという手段です。その効果も長期にわたる保証はなく、ボトックスの施術回数も減ることはありません。手術後遺症として、眼周囲の腫れや出血、それに表情の変化も起きうるので事前の十分な了解が必要です。

眼瞼下垂の手術を合わせて行うこともある

眼瞼痙攣が続くと瞼の皮膚が緩み、瞼を引き上げる筋も緩むので顎を挙げた表情になりがちです。そのような場合には、上の眼輪筋切除に合わせて上眼瞼挙筋の短縮術が行われる場合があります。それ自体は有効な場合もありますが、切りすぎて閉瞼が不十分になると角膜に傷ができるなどで痛みや涙の原因となることもあります。この手術も十分な相談が必要です。

手術による治療を考えたときは、必ず担当医に十分に相談し、最適な治療法が選ばれるように十分に話し合うようにしましょう。