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ADHDの子供への接し方のポイント

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/20

ADHDの子供へのケア

子供がADHDと診断されると、親としてはわが子にどのように接したらいいか、戸惑うこともあるでしょう。そこで、ADHDの子供への接し方のポイントを、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

ADHDの子供をよい方向へ導くために、親はどのように子供に接したらよいのでしょうか。これだけは押さえておきたい接し方のポイントを、以下で紹介します。

(1)上手にほめること

ADHDの子供は、大人から叱られたり、友達から仲間外れにされることも多く、強い劣等感を抱えてしまい、自信が持てないこともあります。そのことによって情緒不安定となり、状態がますます悪化することも少なくありません。

そこで大切になるのは、上手にほめて子供が自信を持てるようにすることです。よい行動をしたときは、その場ですぐにほめましょう。その際は、笑顔で大きな声でほめたり、抱きしめるようにしたり、親が喜んでいることを大げさなくらいに表現すると子供には伝わりやすいです。すると、「このことをすれば、こんなにほめてもらえる。よし、次もまたやろう」というように、よい行いを強化することに繋がります。

ポイント制などの、よいことをしたらポイントをもらうことができ、ポイントがある目標まで貯まるとご褒美がもらえるといった方法も効果的です。ただし、曖昧な基準や途中で妥協してしまうと逆効果になることも多いので、担当医などの指導を受けながら、正しい方法で行いましょう。

(2)具体的に指示すること

子供が悪いことをしたとき、親は「ダメでしょ!」「やめなさい」と短い言葉で注意しがちです。特に、ADHDの子供は何度、注意しても同じことをするので、「何度、言ったらわかるの!」と感情的に怒鳴ってしまうこともあるのではないでしょうか。

しかし、ADHDの子供は「では、どうしたらいいのか」がわからないことが多いのです。逆に、「このことをすると、親が自分に注目してくれる」と思い、さらに同じことをくり返す子もいます。子供にとって親や周囲の人に叱られることも含めて、「自分への注目」と感じることがあるからです。

もし、子供が悪いことをしたときは、子供の側に行き、顔をしっかり見ながら、穏やかな声で「どうしたらよいか」を具体的に指示しましょう。

場合によっては、好ましくない行動をしているときは目を反らして遠くから見守り、よいことをし始めたらきちんとほめるといった対応も効果があります。

(3)興奮状態のときは冷静に

ADHDの子供は、強く注意されたり、自分の思いが伝わらなかったりすると、かんしゃくを起こして興奮状態やパニック状態になることがあります。子供が興奮状態になると親は困ってしまい、子供の興奮を抑えるのに必死になって感情的になることも少なくありません。

しかし、子供には注意されたことや他の人にうまく伝えられないことで不安や混乱が起こり、それが興奮やパニック状態として現れていることも多いです。そのため、子供が興奮しているときには、親の冷静な対応が必要になります。

まず、子供を落ち着かせるために、深呼吸をさせながら大きい数字から逆に数えさせたり、20分ほどひとりにさせたりします。子供が落ち着いたら、そこのことをしっかりほめましょう。

(4)集中させる工夫をすること

ADHDではひとつのことに集中できない「不注意」という症状から、勉強に集中できずに学力が遅れがちになることがあります。このときの対応としては、子供の気が散らないように物理的な環境を整えることが大切です。

勉強机は、できるだけ視界が遮られる部屋のコーナーに設ける、机の周囲を間仕切りする、おもちゃなど興味を引きそうなものは見えないところに収納、テレビを消すなどの工夫をしましょう。

ADHDの子供にはさまざまな症状が現れるため、いろいろな問題が引き起こされ、周囲も困惑しがちです。しかし、本人としては悪気がない、甘えや怠けでもないということなど周囲の人はADHDの特徴や症状の理解を深めましょう。そして、ここで紹介したようなポイントを心がけ、愛情をもって接すると子供は精神的にも落ち着けるようになり、少しずつ状態が改善していくことが期待できます。