スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

ADHDの大人に見られる問題と対策法

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/20

大人のADHD

大人のADHDは、家庭や職場、友人との付き合いなどの場面で、どのような困難が起こりやすくなるのでしょうか。社会生活の中でADHDの大人に見られる問題とその対策法について、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

ADHDの大人に起こりやすい問題と対策について、以下で紹介します。

片付けができない

2000年に『片づけられない女たち』という翻訳本が出版され、日本でも大人のADHDが注目されるようになりました。この「片付けが苦手」というのは、ADHDの「不注意」の症状によるもの。ADHDの場合、物を分類する、使ったら元に戻す、順番に片付けるといったことが上手くできないという人が多いです。

職場の自分のデスクや自宅では部屋が「汚い」と周囲から注意されることも多く、本人としては「片付けよう」と思っても、どうしても上手くできません。そして自己嫌悪に陥り、自分を肯定できない状態が続くと、うつ病などの二次的な障害を引き起こす原因にもなるのです。

片づけをするには「完璧に片付けよう」とすると目標が達成できずに自分を責めることになってしまうため、完璧を求めず「できることから始める」ことが大切です。たとえば、「ここまで終わったら自分へのご褒美に○○しよう」などとモチベーションを上げたり、途中でこまめに休憩をとるなど小さなステップを作るとよいでしょう。

また、部屋の掃除中はほかに気が散らないようにイヤホンで好きな音楽を聞きながら片付けを行う、もし、どうしてもできないことがあれば家族や友人に協力してもらうなど選択肢を拡げることも必要です。

散財してしまう

ADHDの症状のひとつである「衝動性」によって、つい衝動買いして散財することもしばしば。お金の管理が苦手なのもADHDの特徴です。

あらかじめ決めた買い物をする日以外は買わないことを徹底する、買い物はできれば家族と一緒に行く、大金やクレジットカードを持ち歩かない、「欲しい物リスト」を作ってそれが買えるかどうか家族や身近な人に相談するなどの対策をするとよいでしょう。

失言してしまう

思ったことをそのまますぐ口にしてしまい、不用意な発言、人を傷つける言葉を発してしまうのも「衝動性」の症状の特徴です。このことが原因で、ひんしゅくをかったり、人間関係がぎくしゃくしてしまうことも。

思い付いたことを頭の中でいったんメモすることを習慣にする、会議などでは、挙手や「ひと言よいですか?」と必ず声をかけてから発言する、10秒ほど考えてから発言するなどの癖をつけるとよいでしょう。

約束が守れない

ADHDの「不注意」の症状の中には、物事を順序立てて考えたり実行したりすることが苦手という特徴もあります。スケジュールが立てられない、作業を順序立てて行うことができない、面倒なことを先延ばしにする、優先順位が付けられないなどの影響から、納期などの約束の期日や時間に間に合わないことも多いです。

対策としては、余裕を持ったスケジュールを立てて周りの人にもチェックしてもらう、そのスケジュール表を人目につくところに貼り、期日が近付いたら声がけしてもらう、メールやメモで予定を記録・管理する習慣を付けるなどです。

以上のようなADHDの症状は、恐らく子供の頃からあったのではないでしょうか。幼い頃は周囲も「子供だから」と寛容な場合は、特に見逃されがちです。しかし、大人になって社会人として必要なことができないといったことが目立つようになり、本人も周囲も違和感を抱き、ADHDが見つかることもあります。

ADHDで起こりやすい問題の対処としては、できないことへの具体的な対処も大切ですが、できないことを受け入れ、できることから少しずつ始めたり、周囲の協力を素直に求めたりすることも大切です。

今すぐ読みたい