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腰痛症に効果的な漢方薬

更新日:2016/12/09 公開日:2016/04/26

腰痛の治療

慢性の腰痛や冷えによって増悪する腰痛症には、漢方薬による効果が期待できます。筋肉や靭帯の炎症、ギックリ腰、椎間板ヘルニアなどに悩んでいる方のために、漢方専門医監修の記事で紹介します。

腰痛症の漢方治療

慢性の腰痛や冷えによって増悪する腰痛症に対しては、補腎剤(ほじんざい:腎機能の回復を目的に使用するもの)や駆瘀血剤(血液循環をよくするもの)、温補剤(身体を温めるもの)を使用します。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

体格がよく、体力のある方に使用します。左下腹部の抵抗、圧痛があり便秘、のぼせ冷えの症状、頭痛、めまい、肩こり、耳鳴り、不眠などの精神症状や腰痛、月経痛をともなう場合に使用します。

疎経活血湯(そけいかっけつとう)

体力は普通の方に使用します。筋肉経絡に停滞している血のめぐりをよくして筋肉痛や神経痛、腰痛を治します。特に冷えたときや夜間に痛みが強くなる場合に適しています。腰部より下肢にかけての筋肉、関節、神経の痛みや麻痺、冷えを目標に使用します。また、坐骨神経痛にも使用します。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

体力は普通か虚弱な方に使用します。特に高齢者に頻繁に使用され、胃腸機能が健全で、腰部および下肢の脱力感、冷え、しびれ、頻尿を目標に使用します。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

冷え症の代表的な処方です。体力がない方に使用します。当帰(とうき)、呉茱萸(ごしゅゆ)、細辛(さいしん)が身体を温める効果のある生薬です。寒冷のために手足が冷えて痛み、下腹部痛、腰痛、頭痛、全身の倦怠感を訴える場合に使用します。

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

八味地黄丸に利尿作用のある牛膝(ごしつ)と車前子(しゃぜんし)という生薬を加え、しびれや痛み、尿量減少や浮腫が強く、胃腸機能が正常な場合に使用します。

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

体力のありなしに関係なく頓服的に使用します。急激に生じた筋肉の痙攣を治します。鎮痙作用のある芍薬と緩和作用のある甘草で構成されています。

急激に起こる筋肉の痙攣(けいれん)性の疼痛(とうつう)に使用します。このとき、お腹の様子は両側腹直筋は棒状に硬くなっています。

他剤に比べ、甘草の含有量が多いため、定期的な血液検査でカリウムの低下などの副作用には留意する必要があります。

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