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頻尿に効果的な漢方薬

更新日:2017/08/21 公開日:2016/04/28

頻尿の症状と対処法

尿路不定愁訴の一つである頻尿の薬物治療において、尿路系にはっきりと原因が見られない場合に漢方薬が適応します。今回は、おすすめの漢方薬を東洋医学に詳しい漢方専門医の監修の記事のもとご紹介します。

尿路系にはっきりとした原因がない(器質的所見が見られない)場合に種々の漢方薬が使われます。

頻尿が起こる原因

漢方薬の選択は炎症性疾患の有無、自律神経症状、生理周期などの関連をみながら決定していきます。頻尿を含む尿路不定愁訴はそれぞれ泌尿器の諸器官に実際に病的な変化があって起こる場合がほとんどです。それらの症状は元の病気を治せばおさまることが多いのですが、時に器官に変化がないにも関わらず神経性で生じる場合もあります。

神経性による頻尿の症状

加齢による頻尿は腎(単純に腎臓だけではない)機能の衰えと捉えられ、補腎剤(ほじんざい)の使用が選択されます。腎虚(じんきょ)の症状として現われる頻尿は下半身に位置する臓器の不調の一つです。頻尿の他に手や足のむくみなどが症状として見られます。

また細菌性膀胱炎の後の頻尿、骨盤底筋の弛緩により起こる頻尿など、さまざまなケースが考えられます。

竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

比較的体力のある方に使用します。下部腹直筋の外側が緊張し、排尿障害や頻尿、手のひらや足の裏に汗をかいたりする場合に使用します。構成生薬を見ますと竜胆(りゅうたん)、黄芩(おうごん)、山梔子(さんしし)には清熱作用があり、当帰(とうき)には血流改善作用があります。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

体力は普通か虚弱な方に使用します。特に高齢者に頻繁に使用され、胃腸機能が健全で、腰部および下肢の脱力感、冷え、しびれ、頻尿を目標に使用します。

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

八味地黄丸に利尿作用のある牛膝(ごしつ)と車前子(しゃぜんし)という生薬を加え、しびれや痛み、尿量減少や浮腫(むくみ)が強く、胃腸機能が正常な場合に使用します。

猪苓湯(ちょれいとう)

体力は普通の方に使用します。五苓散(ごれいさん)という漢方薬とも似ていますが、頭痛やめまいなどがなく排尿障害など限局された症状(やや急性期)のものに効果があります。軽度の口渇、尿量減少、頻尿、残尿感などの症状で下肢の浮腫(むくみ)や不眠のある場合に使用します。

猪苓湯合四物湯(ちょれいとうごうしもつとう)

前述の猪苓湯の症状のほかに、皮膚の荒れ、貧血などの症状がある場合にはこの漢方薬を使用します。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

体力は普通、もしくは無い方に使用します。気のめぐりをよくし、上衝した気を下げる作用をもつ気剤(きざい:気のめぐりを良くする)の代表漢方薬です。小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)に厚朴(こうぼく)と蘇葉(そよう)を加えた漢方薬で、気の変調を整える作用を持っています。頻尿に加えて、喉のつまり感がみられる場合があります。

清心蓮子飲(せいしんれんしいん)

体力が比較的無い方に使用します。胃腸の弱い虚弱のタイプで、イライラや不眠などの精神症状、みぞおちのつかえ、不快感などをともなう症状に使用すると効果があります。