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ヘルペス性角膜炎とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/22

角膜炎の基礎知識

ヘルペス性角膜炎は、免疫力の低下などによって、過去に感染したヘルペスウイルスが活性化することが発症の一因となります。ドクター監修の記事で、ヘルペス性角膜炎の特徴や治療法などについて解説します。

ヘルペス性角膜炎の特徴や治療法、注意点を解説します。

ヘルペス性角膜炎とは

ヘルペス性角膜炎とは、ヘルペスウイルスに感染することによって引き起こされる角膜炎を指します。感染症を起こすヘルペスウイルスには、「単純ヘルペス」と「帯状ヘルペス」があり、いずれも角膜炎を引き起こす可能性があります。発症率は約0.05%といわれており、重症の場合、失明の恐れもあります。

ヘルペスウイルスの感染は乳幼児期が多く、感染後、ウイルスは体内の神経組織に潜伏します。このうち、三叉(さんさ)神経とよばれる、顔の感覚や噛む動作などをつかさどる神経に潜んでいたものが、発熱や病気などで免疫力が低下したときに活性化します。三叉神経や周囲の組織をたどって、角膜までたどり着いて発症します。

ヘルペス性角膜炎の治療法は?

ヘルペス性角膜炎はヘルペスウイルスが原因であるため、治療には、アシクロビルという成分を配合した眼軟膏などの抗ヘルペスウイルス薬が用いられます。重症の場合には、内服薬や点滴が行われることもあります。

また、ヘルペス性角膜炎になると、免疫力が低下しやすく、他の細菌や真菌などに感染しやすくなることから、予防的に抗菌薬などを併用するケースもあります。

ヘルペス性角膜炎は再発に要注意

ヘルペス性角膜炎の大きな特徴のひとつに、再発しやすいという点があります。治療により一旦は完治した場合であっても、体調不良などで免疫力が低下すると、再び症状が現れてしまうことがよくあります。

再発をくりかえすうちに角膜が濁っていくことで、視力障害を引き起こしたり、角膜の薄膜化が進行して角膜に穴があいてしまう(角膜穿孔)恐れもあります。こうしたことから、ヘルペス性角膜炎は、目の感染症のなかでも失明率が高い病気といわれています。

非常に効果的な治療薬「アシクロビル」が開発されたことで、昔に比べれば失明率は低下していますが、再発には注意しましょう。これまでにヘルペス性角膜炎にかかったことがある人は、目の異常を感じたら、速やかに眼科を受診することをおすすめします。