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橋本病の治療法

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/25

橋本病の検査・治療法

橋本病は、甲状腺機能がどの程度低下しているかによって、治療法が変わってきます。そこで、今回は、甲状腺機能を調べる検査方法や、それぞれの状態によってどのような治療を行うのかをご紹介していきます。

橋本病の治療法を見ていきましょう。

橋本病の治療法

橋本病は、「自己免疫」によって甲状腺が慢性的に炎症を起こす「自己免疫疾患」です。自己免疫とは、免疫システムが誤作動を起こし、自分自身の細胞を異物や敵とみなして、抗体ができ攻撃してしまうことを言います。

しかし、そもそもなぜ、免疫システムに誤作動が生じるのかは、まだ不明な点が多いため、橋本病を根本的に治すのは困難です。そこで、治療は、炎症による甲状腺の腫れや甲状腺機能の低下により不足している甲状腺ホルモンを薬として服用し、足りないのを補充する補充療法となります。

橋本病の治療はどのような診断後に開始されるのか

橋本病の人には、甲状腺が少し腫れているだけの人もいれば、甲状腺機能が明らかに低下している人もおり、それぞれ状態によって、治療法を選択する必要があります。

そこで、まずは血液検査をして、「甲状腺ホルモン(FT4、FT3)」や「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」の値を測定したり、「自己抗体」の有無を確認したりして、甲状腺機能の状態を確認します。これらの検査項目は、『橋本病の検査について』の記事でくわしくご紹介しています。

甲状腺が腫れているが機能が正常な場合の治療法

この場合は、特に治療する必要がありませんが、腫れが大きい場合は、甲状腺ホルモン剤の投与を行うこともあり、薬を服用すれば甲状腺の腫れが小さくなってきます。また、甲状腺機能が正常でも、将来的に機能低下が起こる可能性があるので、定期的な検査は必要です。

軽度であるが、甲状腺機能が低下している場合の治療法

血液中の甲状腺ホルモンの値は正常なものの、甲状腺刺激ホルモンの値が少し高くなっている状態を「潜在性甲状腺機能低下症」と言います。この場合は、甲状腺ホルモン剤の投与がすぐに必要というわけではありませんが、定期的な検査を慎重に行ったり、食生活に注意したりします。

甲状腺機能が明らかに低下している場合の治療法

甲状腺機能が明らかに低下している「甲状腺機能低下症」になると、体に甲状腺ホルモンが欠乏することで、さまざまな症状が現れます。そこで、甲状腺ホルモン剤の「合成サイロキシン(T4)」を投与し、外から甲状腺ホルモンを補充します。

甲状腺ホルモン剤は、体にある甲状腺ホルモンと同じものなので、副作用が起こる可能性は極めて低いです。しかし、いきなり大量に補充すると、心臓に負担がかかったり、骨中のカルシウムが減少したりすることがあります。そこで、少量の服用から始め、2〜3か月ほどかけて、徐々に量を増やしながら、適切な量を探っていきます。

橋本病を治療中の日常生活について

薬を服用していると、甲状腺ホルモンが補充され、徐々に症状は消えていきますが、破壊された甲状腺の組織が回復したわけではありません。ホルモン剤は、長期的に飲み続ける必要があり、自己判断で勝手に飲むのをやめないことが大切です。

「ヨウ素」は、甲状腺ホルモンの材料になるミネラルですが、甲状腺機能が低下している人が過剰に摂取すると、さらに機能低下を招くことがあります。ヨウ素が豊富な昆布やひじき、わかめ、海苔などの海藻類を大量に摂ったり、ヨウ素を使用したうがい液で毎日うがいをしていたりすると、過剰摂取になることがあるので注意しましょう。

橋本病では、定期的に検査を受ける必要がありますが、甲状腺が急に大きく腫れてきたり、普段と違う症状が現れたりした場合は、定期検査の時期が来るのを待たずに、すぐに病院を受診することをおすすめします。

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