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破傷風の症状

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/21

破傷風の基礎知識

土の中に潜む破傷風菌が感染源となる「破傷風(はしょうふう)」。顔や身体全体に特徴的な症状が現われ、その症状も大きく4タイプに分類されます。ドクター監修のもと、破傷風の症状について、症状の経過とともに解説していきます

破傷風の症状や症状が現われる経緯について解説します。

強直性痙攣(きょうちょくせいけいれん)が特徴的な症状

破傷風菌に感染すると3~21日の潜伏期間を経たのちに症状があらわれます。主な症状は、手足が硬くこわばり無意識にピクピクと動く「強直性痙攣」です。感染から発症までの時間が短いほど致死率が高いとされています。

また、破傷風の場合、初期症状として口が開きにくくなる「開口障害」が現われます。開口障害から全身にけいれんが起こるまでの時間をオンセット・タイムといい、オンセット・タイムが2日以内の場合、生命の危険性が高まります。

破傷風の症状の出方は、以下の4つに分類されます。

  • 全身性破傷風…もっとも多い破傷風の症状で、全身の痙攣が起こる
  • 限局性破傷風…傷の周囲に限り、痙攣が生じる
  • 頭部破傷風…頭部の傷から感染し、顔面の神経を中心に脳神経の麻痺を起こす
  • 新生児破傷風…出産時に、へその緒の切断面から感染する新生児の破傷風

また、もっとも一般的である全身性破傷風では、症状は4段階に分かれます。

経過別に見る破傷風の症状

<第1期>

継続日数:1〜2日

不眠、寝汗、頭重感、肩こり、歯ぎしり、全体の倦怠感といった症状が現われますが、この段階で破傷風と診断するのは難しいです。

<第2期>

継続日数:5〜6日

部分的な筋肉のけいれんが起こります。顔の筋肉がこわばり、以下のような、破傷風に特徴的な症状が顔に現われます。

  • 開口障害…咀しゃく筋の硬直によって、口が開きにくくなる症状
  • 痙笑(けいしょう)…顔面筋のこわばりによって、引きつった笑顔のような表情になる状態
  • 頂部硬直(こうぶこうちょく)…仰向けに寝た状態で頭を持ち上げたときに、強ばったような抵抗感が生じること。
  • 嚥下障害(えんげしょうがい)…水や食べ物がうまく飲み込めない、または飲み込めても肺の方へ行ってしまう状態。

この第2期の段階で早期の治療を受け、重症化させないことが大切です。

<第3期>

継続日数:2〜4週間

全身にけいれんが起こり、背中が弓のように反り返る「後弓反張(こうきゅうはんちょう)」や呼吸困難、血圧の変動など生死にかかわる症状が次々と現われます。呼吸筋もけいれんを起こし、自らの力で呼吸ができなくなるため人工呼吸器が必要となり、治療などもICUで行われます。

第3期が症状のもっとも重い時期で、致死率も高くなります。嚥下(えんげ)による肺炎や窒息によって死に至るケースが多くみられます。

<第4期>

回復期

筋肉の強張りなどは残るものの、症状が次第に軽くなっていきます。

死亡率が高まる第3期に至る前に、なるべく早い段階で治療を始めることが大切です。

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