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尿道炎の治療方法と治療の遅れで起こりうる合併症

更新日:2018/02/21 公開日:2016/06/17

尿道炎の検査・治療法

尿道炎の治療では主に抗菌薬が用いられますが、耐性菌の影響で思うように成果がでないこともあります。ここでは、尿道炎の治療と注意点、合併症などについて、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

尿道炎の治療とその注意点について解説します。

尿道炎治療の基本は抗菌薬

尿道炎は細菌感染によって起こるため、尿道炎の治療は抗菌薬で行われます。原因菌によって、抗菌薬の種類は異なります。

淋菌性尿道炎で用いられる抗菌薬

淋菌性尿道炎は、主にアジスロマイシン、シタフロキサシンなどが用いられます。淋菌の場合、特定の薬に対して耐性をもつ耐性菌が増えたため、効果があるとされる薬でも効果が見られないことがあります。

治療の成果が出ない場合には、薬を変えて様子を見ます。効果が出ないからと自己判断で服用を中止することはやめましょう。耐性菌を増やす原因となります。

クラミジア性尿道炎で用いられる抗菌薬

クラミジア性尿道炎の治療には、主にテトラサイクリン系薬、マクロライド系薬、およびニューキノロン系薬が用いられます。淋菌に比べると少ないものの、クラミジアも一部の薬で効果が出にくくなっています。薬の服用は医師の指示に従い、きちんと飲み切りましょう。

雑菌性尿道炎も基本は抗菌薬

雑菌性尿道炎の治療でも抗菌薬の使用がメインです。薬は雑菌に合わせて処方されます。雑菌性尿道炎においても、自己判断で薬の服用を中断することはおすすめできません。もし、薬の服用を始めてから体調が悪くなったなど心配なことがあれば、必ず主治医に相談しましょう。

淋菌にもクラミジアにも効くアジスロマイシン

アジスロマイシンとは、淋菌性尿道炎、クラミジア尿道炎のどちらにも効果がある薬で、1日1回の内服を3日間継続すると7日間効果が持続するという特徴があります。ただし、副作用もあるため、服用には注意が必要です。

再発を防ぐにはパートナーの治療も大切

尿道炎は、多くの場合性行為で感染します。自分が尿道炎になった場合、パートナーもその原因菌に感染している可能性があります。自分だけが治療を行っても、パートナーが治療を行わなければ再び感染してしまうことがあります。お互いにうつしたりうつされたりをくりかえすピンポン感染を防ぐためにも、パートナーも一緒に治療をすることが大切です。

尿道炎を放置すると

尿道炎の治療をしないまま放置すると、尿道狭窄などの排尿障害が起きる可能性があります。尿道狭窄は、文字通り尿道が狭くなってしまうもので、頻尿、出血などが主な症状です。尿道狭窄の治療では、尿道ステントや口腔粘膜移植などの外科手術が必要となります。

また、原因菌が尿道を逆行し、前立腺炎や精巣上体炎を引き起こすこともあります。

前立腺炎は前立腺が感染により炎症を起こしている状態のことで、前立腺の腫れや発熱、排尿障害などが主な症状です。

精巣上体炎は、精巣上体が感染により炎症を起こしている状態をさします。陰嚢部の腫れや痛み、発熱などが主な症状です。

前立腺炎の場合は精子の運動能力低下、精巣上体炎の場合は精管の閉塞により男性不妊につながります。できるだけ合併症を引き起こさないためにも、いつもと違うと感じたらすみやかに泌尿器科を受診しましょう。