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尿道炎に効く薬とは?

更新日:2018/04/27 公開日:2016/06/17

尿道炎の検査・治療法

尿道炎になると排尿時に痛みを感じたり、膿が出たりします。尿道炎の薬は薬局で買えるでしょうか?それとも病院に行くべきでしょうか?原因としては淋菌やクラミジアの感染が多いため、ここでは、性感染症としての尿道炎の治療について解説します。

尿道炎は、尿道(膀胱から尿を外に排泄するための管)に炎症が起こる病気です。尿道の痛みや不快感、かゆみが出たり、尿道口から膿が出たりします。これには大きく2つの原因があります。

  • 何らかの病原体が感染した場合(淋菌、クラミジアなど)
  • 尿道が傷ついてしまった場合(尿道留置カテーテルや打撲、骨盤骨折など)

ここでは、淋菌やクラミジアなどの病原体が原因で起こる、性感染症としての尿道炎の治療について解説します。

性感染症としての尿道炎の治療は?

性行為やそれに類似した行為(オーラルセックスなど)により感染する尿道炎は、淋菌によるものとクラミジアによるものが多いですが、その他にもマイコプラズマやトリコモナスなどが原因になることもあります。尿道炎の治療は、これらの病原体を抗菌薬(抗生物質)でやっつけることが主体となります。そのため、どの病原体が原因になっているかを検査し、適切な薬を選んでいくことになります。これは医師でないとできないことなので、尿道炎かもしれないと思ったら泌尿器科や性病科を受診してください。薬局で買える市販薬では治療できません。

参考までに、淋菌やクラミジアによる尿道炎の症状を紹介します[1]。

淋菌による尿道炎の症状
排尿するときに強い痛みが出る
尿道口から膿のような分泌物が出る
急激に発症する
潜伏期間は3~7日間
クラミジアによる尿道炎の症状
排尿するときに軽い痛みが出る
尿道口からサラサラ~粘りのある分泌物が出る
比較的ゆるやかに発症する
潜伏期間は1~3週間

※潜伏期間とは、性交渉のあった日から症状が出現するまでの期間のことです。

淋菌による尿道炎の治療

淋菌は飲み薬ではなく注射薬の抗菌薬を使うのが一般的です。セフトリアキソンの静脈注射か、スペクチノマイシンの筋肉注射のどちらかを1回行います。この治療でほぼ100%の効果が期待できます[1]。

ここで大事なのはパートナーも一緒に検査・治療することです。淋菌による尿道炎は、男性は症状が気づきやすいですが、女性は同じ菌に感染しても自覚症状がほとんどなくて気づきにくい上に、不妊症や子宮外妊娠(異所性妊娠)、母子感染などのリスクがあります。オーラルセックスによる感染の場合は、咽頭に感染を起こしています。言いにくいことかもしれませんが、将来のためにもパートナーにしっかり伝えましょう。

クラミジアによる尿道炎の治療

クラミジアの場合は、注射薬ではなく飲み薬を用いるのが一般的です。アジスロマイシン、クラリスロマイシン、レボフロキサシンなどの抗菌薬が処方されます。薬によって1日だけ飲めばいいものと、7日間継続して飲み続ける必要のあるものがあります。抗菌薬は飲みきらないと、クラミジアをすべて殺すことができません。医師の指示通りにきちんと飲み切りましょう。

また、クラミジアの場合もパートナーの検査・治療が必要です。男女ともに感染していても症状に気づきにくく、女性の不妊症、流産・早産、母子感染の原因となります。

なお、淋菌とクラミジアの両方に感染している場合も少なからずあります。その場合は両方の治療を行うことが検討されます。

参考文献

  1. [1]日本性感染症学会. 性感染症 診断・治療ガイドライン2016, Jpn J Infect Dis 2016: 27(1); 8,55,61-62