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赤ちゃんの頭のこぶ「産瘤・頭血腫・帽状腱膜下血腫」とは

更新日:2018/02/23 公開日:2016/06/23

産瘤の基礎知識

赤ちゃんの頭のこぶは、たいていの場合は産瘤というむくみで基本的には心配はないのですが、ほかにも分娩の際に生じる頭血腫や帽状腱膜下血腫であることも考えられます。赤ちゃんの頭のこぶについて、ドクター監修の記事で説明します。

分娩時にできる赤ちゃんの頭のこぶ。これは何かの病気のサインなのでしょうか。また、ができた場合、どのような対処法が考えられるのでしょうか。

第一に考えられるのは「産瘤(さんりゅう)」です

産瘤とは、産まれたての赤ちゃんの頭にできるむくみのことで、病気ではありません。出産時に、最初に母体の外に出てきた体の部分にできるので、逆子の場合はおしりや足にできることもあります。また、顔から先に出てくれば顔面にもできます。

産瘤(さんりゅう)の原因は?こぶの中身はなに?

産瘤は、出産時に産道など母体から強い圧迫を受けたときに起こります。赤ちゃんの身体に強い圧力がかかり、体中の体液が産道から出て圧迫から解放された部分に集まるためです。自然な現象の1つであるともいえます。ちなみに、こぶの中身はリンパ液、血液などの体液です。

仮に赤ちゃんの頭にこぶができて産瘤だと診断された場合、頭皮と頭蓋骨の間なので脳に影響を与えることもなく、心配はいりません。

産瘤について、詳しくは 『産まれたての赤ちゃんの気になるこぶ「産瘤」とは』 をご覧ください。

産瘤と似た症状頭血腫(とうけっしゅ/ずけっしゅ)

産瘤と似た症状がでるものに、頭血腫があります。頭血腫も新生児の頭にこぶができる病気です。産瘤はむくみのことですが、頭血腫は頭蓋骨と骨膜の間の内出血のことです。ごくまれに、頭血腫と同時に産瘤ができることもあります。

産瘤と頭血腫の外側からわかる違いは、押したときの感覚です。産瘤は押すとぶよぶよしていて、まるで粘土のような感触があります。そして、押した跡が戻らず、へこんだままになることが特徴です。

頭血腫は押すとこぶの中に液体が入っているような、まるで氷枕を押したときのようなフワフワした感覚があります。また、押しても跡が残りません。

通常は2~3週間で自然になくなるので、治療などは必要ありません。ただし、黄疸が出ている場合は高ビリルビン血症の可能性があります。長く続くと軽度の聴力障害が残ることもあるので、黄疸を見つけたらすぐに光線治療を施す必要があります。

詳しくは 『産まれたばかりの赤ちゃんの頭にこぶが…頭血腫とは』 をご覧ください。

頭部の内出血「帽状腱膜下血腫(ぼうじょうけんまくかけっしゅ)」について

産瘤と似た症状には、頭血腫の他に「帽状腱膜下血腫」と呼ばれるものもあります。これは、吸引分娩や鉗子分娩で生まれたとき、頭蓋骨と帽状腱膜の間に起こる内出血のことで「たんこぶ」の一種です。

同じ頭部の内出血である頭血腫と違うのは、こぶのできる範囲です。頭血腫とは血液の溜まる層が違うため、頭蓋骨の境目を超えて出血範囲が広がる可能性があります。医療機関でCTなどを用いて検査をし、NICU(新生児特定集中治療室)や小児科に入院となります。

また必要に応じて輸血やDIC(播種性血管内凝固症候群:はしゅせいけっかんないぎょうこしょうこうぐん)の管理が必要となります。

DICとは出血多量の場合に起こりうる、全身に血栓ができる症状です。DICを引き起こすことはまれですが、万が一の危険にも備えるため警戒しましょう。

帽状腱膜下血腫のこぶは、特に異常がなければ生後1~2か月で無くなります。医療機関できちんと検査を行い、脳内に異常のないことがわかれば心配はいりません。