スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

メニエール病の非典型例「蝸牛型メニエール病」とは?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/26

メニエール病の種類

回転性のめまいが繰り返し起こるのが特徴の「メニエール病」の中でも、蝸牛型メニエール病は、めまいが起こらず、難聴や耳鳴りなどの聴覚障害が起こるもののことを指します。蝸牛型メニエール病の症状などについてドクター監修の記事で解説します。

メニエール病のうち、めまいをともなわない蝸牛型メニエール病について説明します。

メニエール病は2種類ある

「蝸牛型メニエール病」は、非典型に属します。典型的なメニエール病とどこがちがうのでしょうか。

メニエール病の典型的な症状とは

メニエール病では、内耳で内リンパ液が過剰に溜まりすぎる「内リンパ水腫」が起こることで、耳鳴りや難聴などの聴覚症状と回転性のめまいが起きます。メニエール病の診断基準として、「めまいをくり返すこと」、「耳鳴りや難聴などの聴覚症状が反復して起きて消失すること」、「症状が類似する病気が否定されること」があげられます。聴覚の症状は片側にみられるケースが多く、両側の耳に発症するケースは30%程度です。

非典型例のメニエール病とは

メニエール病には非典型例が2種類あり、内リンパ水腫が部分的に生じるものです。蝸牛型は難聴や耳鳴り・耳の閉塞感といった聴覚症状のみ、前庭型はめまいが症状の主体という違いがあります。

蝸牛型メニエール病の症状

では「蝸牛型メニエール病」の症状について具体的に見てみましょう。

蝸牛型メニエール病の聴覚症状

蝸牛型メニエール病の症状では、めまいは生じず、耳鳴りや耳の閉塞化、難聴といった聴覚症状が起こります。内リンパ水腫が内耳全体に起こるのではなく、蝸牛で内リンパ液が過剰になって、内リンパ水腫が生じることで起こるものです。蝸牛はうずまき状の聴覚に関わる器官で、振動として伝わった音を基底膜に伝える役割があります。

聴覚症状は典型例のメニエール病と同様ですので、はじめは「ブー」という低い耳鳴りや低い音域の難聴など、比較的軽いものです。発作によって増悪と軽快をくり返していくうちに、悪化していきます。

蝸牛型メニエール病の診断

蝸牛型メニエール病の症状は聴覚障害だけであり、低音障害型感音難聴とも呼ばれています。低音の難聴や耳鳴りなどの障害は、ウイルス感染やストレス性の血行障害によっても起こるため、初回の診断では判断が難しいです。

また、似たような症状として突発性難聴が挙げられますが、その場合は、突然難聴に見舞われた後に聴力が戻りませんが、蝸牛型メニエール病ならば難聴は一時的な発作ですので、次第におさまります。比較的20代から30代の若い女性に多いとされています。

蝸牛型メニエール病では、耳の閉塞感や低音の耳鳴りから耳鼻科を受診して、判明するケースが多いです。

多くはメニエール病の典型例に移行

蝸牛型メニエール病からの典型例への移行は約80%と高く、聴覚症状だけではなく、めまいも起こるようになっていきます。蝸牛型メニエール病では、典型例への移行の可能性を含めて、経過観察を行っていくことが必要です。