かかとの角質が硬くなったときの対処法
更新日:2017/05/11 公開日:2016/07/27
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この記事の監修ドクター
スキンケア大学参画ドクター
硬くなったかかとの角質の対処法といえば、「削る」「磨く」「はがす」という3つの方法が代表的ですが、どの方法も正しく行わないと、かえって逆効果になることがあります。そこで、今回は、それぞれのケア方法の特徴と注意点などをご紹介していきます。
フットケア(1)削ってフットケア
削るフットケアでは、角質用のやすりなどを使います。
このケア方法は、お手入れしたその場で、すぐに効果を実感しやすい事が魅力です。また、一度やすりを購入すれば、くり返し何度か使えるので、コストパフォーマンスがいい方法とも言えます。ただし、削り過ぎて皮膚を傷つけたり、防御反応でかえって角質化が進行したりすることがあるので、やり過ぎないように注意する必要があります。
角質用のやすりには、さまざまなものがありますが、削る部分に粗い面と細かい面があるタイプがおすすめです。
ケアの際の注意点
- 濡れたままの足に使うと、削りすぎてしまう可能性があります。お風呂などに入って皮膚をやわらかくしたあと、肌を乾燥させてから使いましょう。
- 削るときは、力を入れ過ぎず、やすりを一定方向に動かすようにしましょう(往復させるのはNGです)。
- やすりで削った後の肌は、とてもデリケートな状態なので、クリームでしっかり保湿し、靴下を履くようにしましょう。
- あまり頻繁に削り過ぎると、逆効果になる可能性があります。パッケージや取扱説明をよく確認し、使用頻度を守るようにしましょう。
フットケア(2)磨いてフットケア
「磨く」フットケアでは、スクラブ入りのクリームなどを使います。このケア方法は、比較的に肌にやさしいところが魅力です。しかし、お手入れの後の変化は穏やかなので、すでにガチガチになってしまったかかとへの対処法というよりも、そうなる前のお手入れとして日常的にとり入れることで、かかとを少しずつなめらかにしていく方が向いています。
スクラブ入りのクリームには、さまざまなものがありますが、顔用のものは、スクラブの粒子が小さいため、かかとには、あまり効果が期待できません。フットケアに使うなら、粒子が大きいかかとやひじ・ひざ用のものがおすすめです。
ケアの際の注意点
- スクラブ入りのクリームを肌に強くこすりつけると、肌を傷つける原因になります。指の腹や手のひらで円を描くように、やさしくマッサージをするようにしましょう。
- お手入れしたあとは、必ず保湿ケアをしましょう。
- あまり頻繁に使い過ぎると、逆効果になる可能性があります。パッケージや取扱説明書をよく確認し、使用頻度を守ることが大切です。
フットケア(3)はがしてフットケア
「はがす」フットケアでは、角質をはがれやすくする専用の薬剤(ジェルやローションなど)に、足裏を数分浸します。すると数日経った頃に、歩行など日常生活の中で起こる摩擦で、角質が自然にはがれ落ちるようになり、2~3週間もすれば、足裏全体の古い角質がきれいにはがれ落ちるとされています。
このケア方法は、薬剤に足を浸すだけでいいので、手間がかからないのが魅力です。しかし、古い角質が完全にはがれるまでに日数がかかり、その間は、中途半端に角質がめくれた状態になるので、足裏の見た目があまりよくありません。また、人によっては、薬剤が肌に合わないことがあります。
ケアの際の注意点
- 使用する前に、必ずパッチテストを行いましょう。
- 古い角質が完全にはがれきるまでは、保湿ケアは控えましょう。どうしても乾燥、つっぱりが気になるようなら、アルコールフリー・オイルフリーなどの低刺激の化粧水で、保湿ケアをするとよいでしょう。
- 角質がはがれていく期間は、素足でいると角質が散らばってしまうので、エチケットとして靴下を履くようにしましょう。
- 角質が完全にはがれきったら、しっかりと保湿ケアをすることが大切です。
以上が、かかとの角質が固くなった時の主な対処法です。市販の製品でケアをするときは、その製品の取扱説明書にしたがって利用しましょう。
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