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疼痛の発生原因による分類(1)神経障害性疼痛とは

更新日:2018/06/13 公開日:2016/07/28

疼痛の発生原因による分類

疼痛を発生する原因によって分類すると、主に神経障害性疼痛、侵害受容性疼痛、心因性疼痛の3つに分けることができます。ここでは、専門ドクター監修のもと、神経の障害によって起こる「神経障害性疼痛」の特徴について解説します。

疼痛は、発生する原因によって3つに分類することができます。今回は、その中でも「神経障害性疼痛」の特徴について解説します。

神経障害性疼痛とは

ケガや病気などで生じる「痛み」はどのように感じているのでしょうか。

ケガなどで細胞が傷ついたり刺激を受けると、傷ついた細胞は「発痛物質」と呼ばれる物質を発します。この発痛物質は神経の末端に届くことにより、神経は刺激を受けて電気信号を発し、巡り巡って脳まで届いて、人は「痛い!」と感じるのです。

ところが、神経障害性疼痛は、痛みの信号を伝える神経そのものが傷んでしまうので、ケガや病気など痛みの原因が取り除かれても「痛い!」と感じ続けてしまうのです。

このような、本来であれば痛みの元や神経系の傷がある程度治まっているにもかかわらず、痛みがずっと続き、日常生活や生活の質(Quality of Life:QOLと呼ばれることも)が下がるような病気へと移行してしまうものを「神経障害性疼痛」と呼びます。

以下のような痛みを慢性的に感じていたら、注意が必要だと覚えておくとよいでしょう。

  • ジンジンとしびれるような痛み
  • チクチクと強い針で刺したような痛み
  • ビリビリと電気が走るような痛み
  • 強い痛みに、短い間隔で何度も襲われる
  • 普段は気にならない刺激に対し、強い痛みを感じる

神経障害性疼痛をともなう病気は?

以下の病気にかかることで神経障害性疼痛をともなう場合があります。いずれの場合も、簡単に痛みをとることは困難だと言われています。

  • 腰部脊柱管狭窄症や頚椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニア
  • 糖尿病(糖尿病神経障害)
  • 帯状疱疹後神経痛
  • がん

神経障害性疼痛をともなう病気について詳しくは「神経障害性疼痛が症状として現れる病気とは」よりご確認いただけます。

神経障害性疼痛の場合、市販の鎮痛薬はほとんど効果が得られないことが多いため、抗うつ剤や抗けいれん剤などが使われます。また、神経ブロック療法によって、痛みが軽減するケースもあります。

神経障害性疼痛にかかりやすい年齢は?

神経障害性疼痛を発症する年齢は40代以上が多く、日本での患者数は、約600万人以上と推定されています。これは、慢性疼痛を抱えている人の4人に1人という計算です(臨床整形外科 47(6), 565-574, 2012-06 医学書院:わが国における慢性疼痛および神経障害性疼痛に関する大規模実態調査より)。

神経障害性疼痛を含む慢性疼痛に悩んでいる人の多くは、痛みを我慢しているという調査結果があります。ビリビリと電気が走ったり、チクチクと針で刺すような神経の痛みに困っていたら、ぜひ医療機関を受診し、相談してみましょう。