スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

目やコンタクトレンズの汚れは、どんな病気を引き起こす?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/08/24

目のトラブルの基礎知識

目やコンタクトレンズは、日常生活の中で花粉やアイメイクなどのさまざまな汚れにさらされています。ここでは、こうした汚れが引き起こす病気や予防法などについて、ドクター監修の記事でわかりやすく解説します。

空気中には、花粉や黄砂、PM2.5のような小さな粒子やハウスダストなどがたくさん浮遊しており、知らず知らずのうちに目やコンタクトレンズに付着しています。また、マスカラやアイシャドウなどの目の周りに使う化粧品が、いつの間にか目に入ってしまっていることも少なくありません。ここでは、こうした汚れが引き起こす目の病気や、病気を予防する方法などについて、詳しく解説します。

目の汚れはアレルギー性結膜炎の原因に

目に小さな汚れが付着しても、多くの場合、涙によって洗い流されるため、病気の原因になることはほとんどありません。ただ、花粉の飛散時期など、涙で汚れを落としきれない場合や、汚れたコンタクトレンズを使用している場合などでは、目の病気につながるおそれがあります。

花粉、ダニ、ダストなどのアレルゲンは、アレルギー性結膜炎を引き起こします。アレルギー性結膜炎を発症すると、目のかゆみに加え、重症になると充血、眼脂、異物感、ヒリヒリした痛みなどが生じます。

アレルギー性結膜炎の治療の基本は、アレルゲンを避けるためのセルフケアと抗アレルギー薬の使用です。外出時に花粉を避ける方法として、マスクの着用やゴーグル型の眼鏡の使用が効果的だといわれています。普通の眼鏡をするだけでも30%近く花粉をカットできるとされているので、普段コンタクトレンズを使用している人は、花粉の飛散時期には眼鏡に切り替えることやコンタクトレンズの上からの度なし眼鏡の併用などが推奨されます。

結膜炎や角膜感染症を発症することも

目の表面を覆う涙の中にはタンパク質や脂質(マイボーム腺というまつ毛の内側に存在する器官から分泌される)などが存在しており、これらはコンタクトレンズの汚れの原因となります。また、アイシャドウなどの化粧品には脂質成分が多く含まれているため、レンズに付着すると洗い落とすのが難しいといわれています。

こうしたレンズ汚れをきちんと落としきらないと、レンズの付け心地が悪くなるだけでなく、巨大乳頭結膜炎という病気の原因にもなります。巨大乳頭結膜炎は、上まぶたの裏側の結膜にブツブツが現れるのが特徴で、重症化するとかゆみや異物感が生じ、目やにが増えレンズが上方にずれやすくなります。炎症によってコンタクトレンズの汚れがひどくなると、巨大乳頭結膜炎がさらに悪化するという悪循環に陥ってしまいます。急性炎症でないため、定期検査を怠ると重症化していることが多いものです。

また、コンタクトレンズに細菌などの微生物が付着した場合、レンズを適切にケアしていないとレンズケース内で増殖することがあります。不適切なコンタクトレンズの使用などで角膜に傷ができた状態で汚染されたコンタクトレンズを使用すると、傷ついた部分に微生物が感染し、角膜感染症を発症してしまうかもしれません。角膜感染症は、重症化すると失明するおそれがある怖い病気です。コンタクトレンズを使用する場合は、正しい使い方を守り、日頃から丁寧なレンズやケースのケアを行うことが大切です。

花粉などを洗い流すには人工涙液を使用

花粉の飛散時期などを除いては、基本的に目を洗う必要はありません。目の洗浄が必要になるのは、目に異物や薬品などが入ったときです。アレルギー性結膜炎で目の表面に付着した花粉などのアレルゲンを洗い流す場合は、防腐剤の入っていない人工涙液という使い捨て目薬や洗眼液の使用が推奨されます。

カップ式の洗浄器具を使用する場合は、目の周りの皮膚の汚れや皮膚に付着したアレルゲンをかえって目の表面に接触させることになるため、目の内側から外へ洗い流すようにします。また、水道水や洗眼液での定期的な洗浄は、有効な成分の涙液をかえって流してしまうので、あまりおすすめできません。

目やコンタクトレンズの汚れは、時としてアレルギー症状や炎症などにつながります。人口涙液を使用して目の清潔を保ち、目の病気にならないように日頃からしっかり予防しましょう。

今すぐ読みたい

ヘルスケア本