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角膜びらんをくり返す「再発性角膜びらん」とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/09/15

目のトラブルの基礎知識

再発性角膜びらんの特徴について、ドクター監修の記事でお伝えします。再発をくり返す再発性角膜びらんは、通常の角膜びらん(単純性角膜びらん)と異なる点があります。再発性角膜びらんの症状や治療法などを理解しておきましょう。

黒目(角膜)の皮である角膜上皮がはがれてしまう病気の角膜びらんは、治療しても何度も発症をくり返すことがあります。それが、再発性角膜びらんです。再発をくり返さない角膜びらん(単純性角膜びらん)との違いはどこにあるのか、見ていきましょう。

再発性角膜びらんの原因

再発性角膜びらんが発症する原因はさまざまです。

外傷性再発性角膜びらん

爪や異物などにより角膜上皮の深く(基底膜)まで傷つけてしまった場合、角膜上皮の怪我が治っても、上皮基底細胞と基底膜がきちんと接着せず、何度も上皮の剥離をくり返してしまいます。

角膜ジストロフィー

角膜ジストロフィーとは、両目の角膜が白く濁っていく病気です。角膜上皮にも影響が出る病気で、角膜ジストロフィーの中でも、膠様滴状(こうようてきじょう)角膜ジストロフィー、格子状角膜ジストロフィーは角膜びらんを発症しやすいとされています。

糖尿病角膜上皮症

糖尿病の方は角膜上皮がもろくなりやすく、起床の時に目を開けるだけで角膜に傷ができることがあります。他にも涙の減少が原因であったり、糖尿病網膜症に対する硝子体手術後や、網膜レーザー光凝固治療後に発症しやすいともいわれています。

再発性角膜びらんの症状

  • 異物感
  • 充血
  • 痛み
  • まぶしさ
  • 涙が出る
  • 視力の低下

などは単純性角膜びらんと同じですが、再発性角膜びらんはかなり激しい痛みをともなって起床時に発症することが多いのが特徴です。

再発性角膜びらんの治療は時間を要する

再発性角膜びらんの場合も通常の角膜びらんと同様、抗生剤などの目薬を用いるほか、眼軟膏を目に塗って終日眼帯をするのが一般的です。再発をするたびに、このような治療をくり返します。

再発性角膜びらんは治療中に再び傷ができやすいので、通常の角膜びらんよりも治療に時間がかかるのが特徴です。治るまで強い痛みが続くので、精神的につらいという問題もあります。そのため、対症療法として治療用のソフトコンタクトレンズを使うケースが増えてきました。コンタクトレンズを装用することで角膜の刺激を防いで痛みをやわらげることができます。

再発性角膜びらんは外科的治療によって治すこともできます。角膜上皮を一度はがしてしまう治療のほか、ハリやレーザーを用いて角膜にあえて小さな傷をつくり接着させる治療、あるいはレーザーで角膜を切除する治療などがあります。ただし、このような外科的治療は糖尿病や角膜ジストロフィーなどを併発している重症のケースで行われるのが一般的です。

この病気・症状の初診に向いている科 眼科

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