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角膜感染症とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/09/15

目のトラブルの基礎知識

角膜感染症について、ドクター監修の記事でお伝えします。細菌性角膜炎、真菌性角膜炎、アカントアメーバ角膜炎、ヘルペス性角膜炎の原因や症状、治療法をご紹介します。それぞれの特徴や違いを把握しておきましょう。

角膜感染症には細菌性角膜炎、真菌性角膜炎、アカントアメーバ角膜炎、ヘルペス性角膜炎があります。それぞれの病気が起こる原因や症状、治療法を見ていきましょう。

角膜感染症とは

角膜とは黒目と呼ばれている部分のことで、0.5mmほどの厚さの組織です。角膜の表面は角膜上皮という薄い膜で覆われており、微生物などが入り込めないようになっています。ところが、なんらかの原因で角膜に傷ができると、そこから微生物が侵入して繁殖してしまうことがあるのです。これが角膜感染症です。角膜感染症を引き起こす主な微生物は、細菌、真菌、アカントアメーバ、ヘルペスウイルスです。それぞれの微生物が原因となる角膜感染症の原因、症状、治療法を解説します。

細菌性角膜炎の原因・症状・治療法

細菌性角膜炎とは細菌に感染して起こる角膜炎のことで、特にコンタクトレンズに繁殖した細菌による感染が原因となるケースが増えています。強い目の痛みや大量の目やに、白目のにごり、充血などの症状が片方の目に現れるのが一般的です。細菌の種類によっては症状が早く進行します。放置しておくと角膜がにごって視力が低下するだけでなく、失明する恐れもあります。細菌が原因で発症しているため、治療には抗菌薬の目薬が有効です。ただし、細菌の種類によって効果を期待できる抗菌薬の種類が異なります。重症の場合は、飲み薬も処方されるでしょう。

真菌性角膜炎の原因・症状・治療法

真菌とは、カビの一種のことです。健康な目が真菌に感染することはほとんどなく、ほかの目の病気によって抵抗力が弱まっていると発症しやすい病気です。また、木の枝や植物の葉で角膜を傷つけたときや、土や砂ぼこりが目に入り、目をこすって傷ついた角膜から真菌が感染することもあります。最近では、コンタクトレンズの誤った使用法によって繁殖した真菌に感染するケースも多いとされています。症状は細菌性角膜炎とよく似ており、目の痛みや充血、目やになどです。真菌性角膜炎の治療には、抗真菌薬の目薬が効果的です。軽症であれば目薬だけで完治しますが、重症の場合には飲み薬や点滴が必要となります。症状が重いと完治するまでに数か月かかることもあります。

アカントアメーバ角膜炎の原因・症状・治療法

アカントアメーバは川や沼、土壌、砂場などに存在している微生物です。このアカントアメーバに感染して角膜炎を起こすケースが増加傾向にあります。症状は細菌性角膜炎に似ているのですが、痛みが強くでることがあるでしょう。アカントアメーバ角膜炎の場合は特効薬がありません。抗真菌や消毒薬の目薬を使用したり、角膜を削ったりする治療が行われますが、効果はあまり期待できないでしょう。コンタクトレンズに付着したアカントアメーバが繁殖して発症することが多いので、コンタクトレンズの洗浄や消毒、保管を正しく行いましょう。

ヘルペス性角膜炎の原因・症状・治療法

ヘルペスウイルスというウイルスが原因で起こります。単純ヘルペスと水痘(水ぼうそう)・帯状ヘルペスという種類があるのですが、どちらに感染しても角膜炎を発症する可能性があります。多くの人は知らない間に初感染をしていて、ヘルペスウイルスが三叉神経節などの神経節に潜伏感染しています。極度の疲労やストレス、紫外線などによって免疫が低下した際に発症します。抗ヘルペスウイルス薬の眼軟膏を用いた治療が行われますが、完治した後でも再発する恐れがあるので注意が必要です。再発をくり返すうちに角膜がにごって視力が低下し、重症の場合には失明することもあります。症状が重い場合には、内服薬や点滴での治療が行われるでしょう。ヘルペス性角膜炎は、失明率の高い病気であるといわれています。一度でもヘルペス性角膜炎にかかったことのある人は、目の異常を少しでも感じたらすぐに眼科を受診してください。

この病気・症状の初診に向いている科 眼科

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