スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

アレルギーで起こる目の病気とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/09/23

目のトラブルの基礎知識

目に起こるアレルギー性結膜疾患について、ドクター監修の記事でお伝えします。アレルギー性結膜炎、アトピー性角結膜炎、春季カタル、巨大乳頭性結膜炎など、目にはさまざまなアレルギー症状が現れます。

目はアレルギー症状が出やすい場所です。アレルギーによって、どのような病気を発症する可能性があるのか見ていきましょう。

目に起こるアレルギーの病気

目に起こるアレルギーの病気のことをアレルギー性結膜疾患と呼び、その約85%が花粉性アレルギー性結膜炎といわれています。花粉など本来は毒性のない異物(アレルゲン)が体に入り込むことで、免疫反応を起こす働きが目にも起こるというわけです。目に影響を及ぼすアレルゲンには、花粉のほかにはダニ、ハウスダスト、動物の毛、コンタクトレンズなどがあります。

アレルギーが起こる原因は、今のところはっきりと分かっていないことも多いのですが、環境の変化や遺伝が関係していると考えられています。アレルギー性結膜疾患には、ほかにもアトピー性角結膜炎や春季カタル、巨大乳頭性結膜炎などがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

アトピー性角結膜炎

アトピー性皮膚炎の人に現れる慢性の結膜炎です。目の強いかゆみや涙、充血などのほか、まぶたが厚くなり感染を起こすこともあるので、まばたきの回数が減りやすくなります。そのため、角膜びらんなどの障害を併発することもあるでしょう。

春季カタル

アレルギー性結膜炎が重症化すると、春季カタルと呼ばれる状態になります。かゆみが激しくなり、まぶしさを感じるほか、ねっとりとした目やにが出るのが特徴です。また、上まぶたの裏側にブツブツができて、はれぼったくなります。子供など年齢の若い人に起こりやすく、春から秋にかけて発症する傾向が見られます。ただし、近年では秋から冬にかけての発症も増えているので注意してください。春季カタルを発症する人の約7割にアトピー性皮膚炎があるといわれています。

巨大乳頭性結膜炎

汚れの付着したコンタクトレンズの装用が原因のアレルギー性結膜炎で、上まぶたの内側に巨大乳頭と呼ばれる凸凹が生じます。かゆみが主な症状ですが、巨大乳頭があることによってコンタクトレンズがずれやすくなるのも特徴です。

アレルギー性結膜疾患の症状

アレルギー性結膜疾患になると、目に強いかゆみが生じるほか、小さなゴミが目に入ったかのようなゴロゴロとした異物感があります。まぶた付近にかゆみが現れやすいのが特徴です。また、涙や目やにが出ることもあります。人によっては、日常生活に支障が出るほど強い症状が出る場合もあります。

アレルギー性結膜疾患の治療法

アレルギー性結膜炎の治療には抗アレルギー薬を目薬として用います。激しいかゆみなど、症状が重い場合には抗アレルギー薬を内服することもあります。効果の強い副腎皮質ステロイド薬を使用する場合もありますが、適切に使わないと緑内障などの副作用が出る可能性があるので注意が必要です。また、春季カタルは症状が重いので、免疫を抑制する目薬を用いることもあります。

このように、症状をやわらげるために対症療法とは別に、アレルギーの原因となるものを抑える原因療法も必要になるでしょう。検査によって明確になったアレルギーの原因となるものを少しずつ注射する減感作療法も原因療法のひとつです。アレルギーを引き起こすものを体内に取り込むことで、体が反応しないように徐々に慣らしていく方法です。

また、花粉症の場合には、花粉と可能な限り接しないような工夫をしましょう。花粉症用のメガネやマスクを着用するほか、洗濯物や帰宅時の服に付着した花粉にも注意を払う必要があります。アレルギー性結膜疾患は自然に治らない可能性があるだけでなく、適切な治療を受けないと視力障害が残る恐れもある病気です。早めに専門医の治療を受けてください。

ヘルスケア本