スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

嘔吐、血便が出たら要注意!腸重積の症状

更新日:2018/05/01 公開日:2016/09/20

腸重積の基礎知識

腸が重なり合う腸重積の主な症状は、一定の間隔でくりかえす腹痛、嘔吐、血便です。放置すると腸が腐ってしまい、最悪の場合、死に至る可能性もあります。腸重積の症状について、ドクターの監修の記事で解説します。

腸重積では、腸が重なり合う際に腸を包む膜の血脈も引き込まれてしまうので、腹痛や嘔吐、血便といった症状が出ます。このように腸重積によって引き起こされる諸症状を「腸重積症」といいます。

乳幼児の症状

乳幼児が腸重積にかかった場合の主な症状は、腹痛・嘔吐・血便の3つですが、最初からこれらの症状がすべて揃うことはあまりありません。乳幼児に出やすい主な症状について説明します。

腹痛

初期の段階で症状が出やすいのは腹痛と嘔吐で、特に腹痛は現れる頻度がもっとも高い症状です。腸重積の腹痛は、一定の間隔でくりかえし起こるという特徴があります。これは、腸管が徐々に収縮する蠕動(ぜんどう)運動が一定の間隔で起こるためです。数分間の腹痛のあと、15~20分程度なにも起こらない間欠期がありますが、徐々にその期間は短くなります。

そのため、乳幼児が間隔を置いてくりかえし泣いたり、不機嫌になったりする場合は腸重積を疑いましょう。言葉で伝えられない年齢の乳幼児でも、足を「く」の字に曲げ、ひざを抱えこんで不機嫌に泣いているときは腹痛の可能性があります。

嘔吐

腹痛と同様に初期に症状が出やすいのが吐き気・嘔吐です。はじめは胃の中に入っている食べ物を吐くことが多いですが、病気が進行すると吐瀉物(としゃぶつ)は液体のような胆汁状になります。透明、あるいは白っぽくてすっぱい胃液と違い、胆汁は緑色をしており、苦味があります。嘔吐の症状が出た場合、吐瀉物の内容にも注目するようにしましょう。

血便

腸重積の状態が進行すると血便が出ます。発症して12時間以内に血便が自然に出る確率は10%程度とまれです。しかし、病院で浣腸をすると血便が出てくるケースは多く、70~90%程度にものぼります。

血便が出る段階になってしまうと手術が必要になることが多いので、腹痛や嘔吐が出た段階で医師の診断を受けるようにしましょう。少しでも腸重積の疑いがある場合は、浣腸を行って血便の有無を確認するなど、早期発見に努めることが大切です。

腸重積の血便の特徴について詳しくは『腸重積の深刻な症状、子供の血便には特に注意』をご覧ください。

その他

上記に加え、乳幼児の場合は全身の状態が悪くなることもあります。「赤ちゃんがなんとなくぐったりして元気が出ない」「理由もなく泣く」「顔が蒼白である」といった状態にも気をつけましょう。また、「寝てばかりいる」状態が初期段階で見られることもあり、その場合は感染症との区別が必要になります。さらに、発症から24時間が経過すると発熱をともなうこともあります。いずれにしても医師の診断をあおぎましょう。

これら腸重積の症状を放置すると腸は腐り、切除するほかなくなります。さらに、腸の一部が死ぬことによって、小さな穴が生じやすくなり、そこから細菌がおなかの中へ入り込んで、腹膜炎のような重い感染症が起こることもあります。そのため、早めの対策が重要です。

成人に出やすい症状

成人の場合の主な症状は腹痛で、1か月から1年の間、慢性的に続くことがあります。

成人の腸重積について詳しくは、『赤ちゃんだけじゃない!成人もかかる腸重積』をご覧ください。