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赤ちゃんだけじゃない!成人もかかる腸重積

更新日:2018/02/22 公開日:2016/09/20

腸重積の基礎知識

成人の腸重積は、他の病気がきっかけで起こることが多く、主な症状や原因、治療法といった、さまざまな点で乳幼児の腸重積とは異なります。ドクターの監修のもと、成人の腸重積の特徴について解説します。

乳幼児がかかりやすい腸重積ですが、患者の5〜10%は成人です。幅広い年齢で症例が見られますが、もっとも多いのは40歳と50歳代で、この年齢は大腸ガンにかかりやすい年齢と一致しています。中年以上がかかる腸重積症は悪性である可能性が高いので、少しでも腸重積の疑いがあるときは、すみやかに病院で診察を受けましょう。

原因

腸重積の原因は以下の3つです。

  1. 原因を特定しにくい特発性腸重積症
  2. 開腹手術後に、腸管の動きが活発になりすぎることが原因で起こる術後腸重積症
  3. 病的先進部(または器質的病変)と呼ばれる、病気になった身体の器官がきっかけで起こるもの

成人が腸重積を患う場合は、主に2つ目と3つ目のパターンのどちらかであることが多いです。術後腸重積症は、胃を切除した後に発症しやすいという特徴があります。また、腸重積を引き起こしやすい病的先進部の例として、小腸ポリープ、悪性リンパ腫、メッケル憩室、重複腸管、血管性紫斑病などがあげられます。つまり、成人の腸重積は乳幼児の場合と違い、なんらかの病気が引きがねとなって起こるパターンが多いのです。

腸重積の原因について詳しくは『なぜ起こる?腸重積の3つの原因』をご覧ください。

症状

乳幼児の場合、主な症状は腹痛・嘔吐・血便ですが、成人の場合は腹痛が主な症状として現れます。また、乳幼児と違い、右の肋骨の下あたりにソーセージのようなしこりができにくく、血便が出にくいため、腸重積になったことに気づきにくいです。進行もゆるやかで、1か月から1年の間、慢性的に症状に悩むことが多いです。腹痛が日常的に続く場合は、腸重積の可能性があることを覚えておきましょう。

治療法

成人の場合、腸切除を行うことがほとんどです。手を使って身体の外から腸を正しい位置に戻そうとする徒手整復による治療が試みられる場合もありますが、そのうえで腸を切除する可能性が高いです。成人の腸重積では上記の通り、他の病気がきっかけとなって起きることが多いので、病的先進部ごと腸を切除する治療法が行われるためです。