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血尿が出た!原因はもしかしてストレス?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/09/05

血尿の原因

健康診断で血尿と診断されたり、トイレでいつもと違う色の尿が出たら心配になる方は多いと思います。血尿の原因はストレスといわれますが、本当の原因は何でしょうか。なぜ血尿が出るのかを中心に、ドクター監修の記事で解説します。

実は、ストレスが原因で血尿になるという説には医学的な根拠がありません。なぜ血尿が出るのかについては、尿がつくられる腎臓から体外に排泄されるまでの尿の通り道で、なんらかの異常が起きていると考えられます。腎臓・尿管・膀胱・尿道のいずれかでの出血で血尿が出るのは、腎臓内科の病気や、泌尿器科の病気にかかっていることが原因の可能性があります。

血尿とは

血尿とは、尿に血液(赤血球)が混ざっている状態のことです。血尿には肉眼的血尿だけでなく、顕微鏡で見てはじめて気づく顕微鏡的血尿があります。世界的な基準によると、尿の中に見られる赤血球数が20個/μL以上、尿沈渣は5個/HPF以上と認められる症状が血尿です。血尿を症状別に分類すると、痛みや他の症状をともなう症候性血尿と、血尿以外に症状のない無症候性血尿に分けられます。では、血尿の原因となる病気を見ていきましょう。

癌(悪性腫瘍)

腎臓、腎盂、尿管、膀胱、前立腺に癌があると、血尿が出ます。癌が原因の場合、突然血尿が数日間続いてから自然に消滅し、痛みをともなわない場合も多いので、注意が必要です。尿管が腫瘍の影響や血の塊で詰まってしまったら、腰に痛みをともなう場合があります。

IgA腎症

慢性腎炎を代表する病気で、子供の血尿の原因に多い報告があります。腎臓で尿のろ過フィルターの働きをする部分が傷み、血尿がくりかえし起きます。真っ赤な肉眼的血尿が出て見つかったり、蛋白尿をともなう無症候性血尿として、健康診断で見つかる場合もあります。

突発性腎出血

腎臓から出血し、真っ赤な肉眼的血尿が続く場合があります。検査で他の病気を除外しても原因がわからないものに付けられる病名です。特に治療の必要はなく、経過観察の間に多くの場合血尿が自然に消失します。

激しい運動が原因の血尿

陸上の長距離走や運動量の多い球技の後、一時的に血尿が出る場合があります。踏み込む動作を激しくくりかえす剣道では、溶血によりヘモグロビン尿が出ることが知られています。

腎臓の外傷による血尿

自動車事故、スポーツによる外傷、高所からの転落事故などで腎臓を打ってしまった場合、血尿が出ることがあります。脇腹の痛みや、あざが出るのが特徴です。

尿路感染症・膀胱炎

尿の経路に細菌が感染し、炎症を起こす病気です。微熱、排尿痛、血尿や尿の濁りをともないます。

尿路結石(尿管結石)

尿路結石(尿管結石)の患者は増加傾向にあり、特に女性より男性に多く、男性の7人に1人がかかっていると報告されています。結石によって尿路がふさがれ、腎臓の圧力が上がり、排尿痛が起きます。結石が移動することで出血し、血尿が出ます。子供では痛みをともなわず、血尿だけ見られる場合があります。尿路結石の原因は尿路の異常、水分の摂取不足、偏食やストレスなどといわれています。尿路結石にかかる方が30~50代の働き盛りの男性に多く、尿路結石の原因のひとつにストレスがあげられていることもあって、一般的に血尿の原因=ストレスと誤って関連づけられたのかも知れません。

血尿は、尿をつくる腎臓や尿の通り道での異常を伝える重要なサインです。一時的なストレスのせいと血尿を放置せずに、早めに泌尿器科か腎臓内科での受診をおすすめします。子供の血尿は、まずかかりつけの小児科にご相談ください。

血尿の検査と治療法

少しでも尿に異常を感じたら、ただちに血尿検査を受けましょう。検査や治療について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。

『血尿が出た!何科を受診すべき?検査と治療の流れ』