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機能性ディスペプシアに有効な治療方法とは?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/10/24

機能性ディスペプシアの診断と治療

機能性ディスペプシアに対しては、必ず効果がある治療法や薬剤が存在しません。なので病態に合わせて薬物や生活、食事を変えていく必要があります。ここでは、機能性ディスペプシアの治療方法について、ドクター監修の記事で解説します。

機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)は、胃腸などに慢性的な痛み、もたれの症状が現れる病気です。しかし、がんやポリープといった物理的異常が確認されないため、全員に必ず効果がある方法や薬剤が存在しません。それでは、機能性ディスペプシアの治療について、詳しく見ていきましょう。

機能性ディスペプシアの治療方法

機能性ディスペプシアの病態は複雑であり、機能性ディスペプシアに対しての治療というより、それぞれの病態に合わせた治療が必要です。治療は他の病気と同様、薬物療法、生活指導、食事療法の3つの組み合わせが基本となります。

薬物療法

機能性ディスペプシアの治療薬としては、酸分泌抑制薬、消化管運動機能改善薬、胃粘膜保護薬、漢方薬、抗うつ薬、抗不安薬などがあげられます。近年、消化管運動が改善されるとして、アコチアミドという薬が世界で初めて機能性ディスペプシアの治療薬として認可され、その効果が期待されています。また、症状改善に効果があるとしてH.pylori除菌治療も推奨されています。ただし、機能性ディスペプシアの症状すべてに効果のある万能薬はありません。

治療薬について詳しくはこちら

『機能性ディスペプシアに有効な治療薬は大きく分けて5つ』

原因がストレスと考えられる場合は、抗不安薬による治療に効果がみられる可能性があります。また、胃運動機能の改善効果があると科学的に証明されている漢方薬もあり、治療の選択肢の一つとして今後の研究に期待が持たれています。

漢方薬について詳しくはこちら

『機能性ディスペプシア症状改善の可能性がある漢方薬とは?』

生活指導

暴飲暴食など偏りのある生活習慣、服薬状況、ストレスの原因になっている可能性のある生活環境などの見直しがまず必要です。生活環境に関しては本人しかわからないことなので、問診の際、医師にしっかり詳細を伝え、そこから機能性ディスペプシアの治療方針を計画してもらいましょう。

食事療法

生活指導に関係していますが、胃腸を刺激するなど、機能性ディスペプシアの症状を誘発するような食品の摂取が問題になっているかもしれません。高カロリー脂肪食を避けることで、症状の一部を緩和する可能性があるとされています。

物理的異常がないという点では、機能性ディスペプシアは命にかかわることはない良性の病気といえます。しかし、身体的、精神的、社会的すべての領域の質が低下するといわれる、臨床的に非常に複雑で重要な病気でもあります。治療について有用性がみとめられた症例の蓄積と研究が待たれるところです。心療内科とも情報交換を重ねることで、機能性ディスペプシアに有効な治療方法が今後発見される可能性もあります。