スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

前十字靭帯の損傷・断裂について

更新日:2018/06/13 公開日:2016/09/21

前十字靭帯の基礎知識

スポーツ中に起きやすいケガである前十字靭帯損傷。今回は、前十字靭帯は体のどこにあり、実際に前十字靭帯を損傷したらどのような症状が出るのか、治療は何科の病院を受診すればよいのかなどを、ドクター監修の記事でご紹介します。

膝前十字靭帯損傷(ぜんじゅうじじんたいそんしょう)は、サッカーやバレーボールなどのスポーツ中に起きやすいケガです。膝前十字靭帯(ACL)とは靭帯の一種ですが、体のどこにあり、どのような動きをしたときに損傷するのでしょうか。損傷の種類や、病院では何科を受診したらいいかなど詳しく解説します。

前十字靭帯はどこにあるか

前十字靭帯とは、膝関節の中にある長いコラーゲンの線維が束になった靭帯のことです。太ももの骨である大腿骨(だいたいこつ)と、すねの骨である脛骨(けいこつ)を強力に結びつけ、ひざがグラグラしたり、すねの骨が前にずれたりすることを防いでいます。

前十字靭帯損傷とは

上記で説明した靱帯が切れることを前十字靭帯損傷といいます。ひざに負担がかかるような動作をすることで発症します。

どんな時に前十字靭帯損傷が起こるのか

症状が出るのはスポーツ中が多いようです。交通事故でも起こる場合がありますが、ごく少数です。競技中に他の選手とぶつかる、ジャンプして着地した時にひざをひねるなどの動作で衝撃を受けた際、ひざがガクっとなるなどズレたような感覚、痛みといった自覚症状があります。その際に、「ブチッ」というような断裂音が出る場合もあります。

損傷の種類は大きく2つに分けられます。

非接触損傷

バスケットボールのジャンプの着地や、ターンするような動作をしたときなど、自分が行った動作により起こるものです。ひざをひねる動作などで起こりやすい傾向にあり、前十字靱帯損傷の多くがこの非接触型損傷だともいわれています。

接触損傷

足に直接衝撃を受けたときに起こるものです。ラグビーやアメリカンフットボールのタックルで他の選手が強くぶつかってくるなど、ひざの関節付近に受けた強い衝撃を原因とするものは接触損傷にあたります。

前十字靭帯損傷の痛みは

前十字靭帯損傷が起こった場合、痛みや腫れのほとんどは2~3日で治まります。その後、足元がぐらつくような不安定な感じが長く続きますが、2週間くらい経てば歩けるようになり、さらに1か月ほど経つと日常生活への支障をきたすこともなくなります。

前十字靭帯の損傷と断裂は違うのか

前十字靭帯は、大腿骨と脛骨を固定する長いコラーゲンの線維が束になったものです。この線維の一部が切れていることを部分損傷、完全に切れてしまっているものを完全損傷(断裂)といいます。損傷の度合いは医師がMRI(磁気共鳴画像)検査を行って判断します。

前十字靱帯損傷かどうかわからない時は

まずは整形外科を受診しましょう。できればスポーツを専門に扱っている病院だと診察もスムーズです。行われる検査は、患部を手で触って不安定かどうか診る徒手検査、骨などへの影響がないか診るレントゲン、関節の内出血がないか確かめる関節穿刺(かんせつせんし)、患部を画像でより詳しく診るMRIなどが一般的です。こうした診断を経て、手術をするか、その他の治療法を試すか判断されます。おかしいなと思ったら早めに受診しましょう。