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ひざの前十字靭帯損傷に男女差はある?

更新日:2018/06/14 公開日:2016/09/21

前十字靭帯の基礎知識

前十字靭帯損傷(ACL損傷)は、男性に比べて女性の方が発生率が高いといわれています。また、スポーツ経験によって発生率に差があるといわれています。男女差やスポーツ経験の有無との関連性について、ドクター監修の記事で解説します。

前十字靭帯損傷(ACL損傷)とは、ひざの中にある靭帯が、なんらかの衝撃により損傷してしまうケガのことです。スポーツ中に発生することが多いのですが、男性に比べて女性の方が発生率が高いといわれています。なぜ女性の方が発生しやすいのか、原因を説明します。

男女差はあるか

前十字靭帯損傷は、男性と女性を比較すると、女性の発生率が2〜3倍高いことが報告されています。

参考元:前十字靱帯(ACL)損傷診療ガイドライン 2012(南江堂)

女性の発生率が高い理由の一つとして、男性と比べ骨格や筋肉量が違うことが考えられます。女性には、前十字靭帯の周りのすき間が男性より狭いことや、関節が柔らかい、筋力が弱いなどの傾向があり、これらが原因で前十字靭帯損傷が起こりやすくなっているのではないかと考えられています。その他、家族歴や人種、月経周期などがケガのしやすさに影響することがあるので、実際にはさまざまな要因が複雑に絡み合ってケガを起こしていると考えられます。

スポーツ種目で男女の発生率に差はあるか

前十字靭帯損傷とは、スポーツをしているときに起こりやすいケガです。女性でも、定期的にスポーツをする習慣がある人はケガをする機会が多く、また、スポーツの種目によってもケガのしやすさに差があります。アメリカの大学体育協会のデータをもとに分析した、活動1,000時間あたりの発生率は以下の通りです。

サッカー

男性:0.12

女性:0.32

バスケットボール

男性:0.08

女性:0.28

ラクロス

男性:0.17

女性:0.18

サッカーとバスケットボールは女性の方が高くなっていますが、ラクロスではそれほど差がないことがわかります。

スポーツの種目別で起こりやすい前十字靭帯損傷の種類

前十字靭帯損傷は、大きく分けて2種類あります。スポーツの種目別で起こりやすい前十字靭帯損傷の種類は以下の通りです。

非接触損傷

ジャンプなどで着地するときや、急に方向転換するようなときに起こりやすい。起こりやすい種目は、バスケットボールやバレーボール、器械体操など。

接触損傷

競技中に相手の体が足に激しく接触するようなときに起こりやすい。起こりやすい種目は、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボールなど、いずれも、女性より男性の競技人口の多いスポーツ種目が起こりやすいといえるでしょう。最近は女性アスリートも増えてきたので、上記の動作に気をつけながら競技に打ち込むとよいかもしれません。