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前十字靭帯の診断について

更新日:2018/06/14 公開日:2016/09/21

前十字靭帯の診断・治療・予防法

ひざの中央に位置する前十字靭帯が、なんらかの衝撃により損傷する前十字靭帯損傷(ACL損傷)。ケガの直後は痛みや腫れがありますが、病院ではどのように診断するのでしょうか。診断方法について、ドクター監修の記事で解説します。

前十字靭帯損傷は、人や物とぶつかる、ひざをひねるなど、ひざに強い衝撃を受けることで発生します。スポーツや交通事故などで起こることも多いケガですが、病院ではどのように診断するのでしょうか。診断ではどのような方法が用いられるのか、詳しく見てみましょう。

前十字靭帯損傷の原因

前十字靭帯損傷は、ひざの内側にある前十字靭帯がダメージを受けるケガのことです。スポーツでジャンプの着地を失敗したり、激しくひざがぶつかったりすることで起こります。詳しくは、『前十字靭帯の損傷の原因について』をご覧ください。

病院では何科で受診したらよいか

前十字靭帯損傷の疑いがある場合は、まず整形外科で受診します。スポーツ中に発生したケガであれば、スポーツ整形外科や、スポーツドクターが常駐している病院が好ましいでしょう。病院では、問診で「いつケガをしたのか」「どのような衝撃でひざに痛みが発生したのか」などを聞かれます。スポーツ中のケガであれば、競技中のどのような姿勢でということも正確に伝えられると医師も診断しやすく、後の処置もスムーズです。

徒手テストでわかること

医師が直接足に触れて、ケガの状態を診る検査方法が徒手テストです。

さまざまな方法がありますが、代表的なものは以下の通りです。

「Lachman test(ラックマンテスト)」

前十字靭帯が切れるとひざが前方へずれてくるため、その移動量を確認するテストです。患者を仰向けに寝かせ、ひざを30度曲げて、太ももを押さえながら前に引き出せるかなどを検査します。

「Pivot shift test(ピポッドシフトテスト)」

太ももの骨に対し、すねの骨がねじれすぎてしまう状態を観察するテストです。患者のひざを伸ばし、ひざの外側から圧迫するように内側に曲げていき、ひざが正常な位置に戻るかどうか確認します。このようなテストを数値化する器具もあり、ケガの状態によって使い分けます。

前十字靭帯損傷の検査

主にはMRI検査を行います。MRI検査とは、磁気が発生する筒の中に入り、磁気や電波を使って臓器や血管などを撮影する検査です。靭帯はレントゲンでは映らないため、MRIによる画像診断で靭帯の損傷の程度を診断します。

さらに、靭帯だけでなくその周辺や軟骨の状態も確認できます。前十字靭帯損傷を放置していた場合に起こる可能性のある、半月板損傷や内側側副靭帯損傷、軟骨の合併損傷などはないかを正確に確認することができます。

また、前十字靭帯を損傷した際、骨折をともなうこともあるので、レントゲン検査が必要な場合もあります。

前十字靭帯損傷の治療

上記の検査を通じて、医師は手術療法を行うか、保存療法を行うかを判断します。アスリートを含む、運動する機会が多い人以外は、まずはギプスやサポーターなどの装具で患部を固定してリハビリを行う保存療法選択することが多いようです。ただし、不安定性(膝くずれ)が残る場合は、手術が必要です。また、上記の検査で内出血を起こしてひざに血が溜まっていることがわかった場合は、注射器で血液を抜きます。出血量はだんだん減っていくので、毎日血液を抜く必要はありません。