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骨折と診断されたら…。知っておきたい骨折の症状と治療法

更新日:2016/12/09 公開日:2016/10/19

骨折の基礎知識

骨折とは、骨が壊れて連続性が絶たれた状態です。骨が折れる以外にも、骨にヒビが入ったり骨の一部が欠けたり、骨が凹んだ場合も骨折に含まれます。一般的な骨折の症状と治療法について、ドクター監修の記事で紹介します。

なんらかの強い力が加わることで骨が壊れ、連続性が絶たれた状態を骨折といいます。一般的には完全に骨が折れた状態のことを骨折ということが多いですが、それだけでなく骨にヒビが入ったり、骨の一部が欠けたり、骨が凹んだ場合も骨折であると考えられています。骨折は、病的に骨が脆くなっている場合や、急に激しい運動を繰り返したときにも起こる症状です。本記事では、一般的な骨折の症状や治療法について説明します。

骨折の症状

骨折の症状には、局所症状と全身症状があります。局所症状とは、骨折した部位にのみ現れる症状のことです。骨折部の腫れや痛みなどが代表的な症状です。一方、ショック状態で意識がないなどの症状を全身症状といいます。全身症状がある場合は内臓損傷などを併発していることも考えられるため、救急車を呼ぶなどして適切に処置する必要があります。

骨折の局所症状

骨折の局所症状には、主に腫れや痛み、変形などがあります。

・腫れ(腫脹)

血液がたまって固まる血腫や炎症によるむくみによって、骨折した部分が腫れます。一般に、受傷してから数時間で腫れが現れ、24~72時間頃にもっとも強くなります。

・痛み(疼痛・圧痛)

骨折した部位には自発的な痛みがあり、動かすと疼痛が増します。この疼痛はマルゲーニュ圧痛とよばれ、骨折した部位にのみ現れます。また、軸圧痛とよばれる疼痛もあります。大腿骨を骨折した場合などに、足底から大腿に向かう方向に圧を加えると、骨折部に軸圧痛が現れます。ヒビだけの骨折の場合も、骨に沿って叩くなどして振動を加えると軸圧痛(介達痛ともいわれる)が現れます。

・変形

骨がずれることで、骨に変形が見られます。骨がねじれたり、折れ曲がったり、短くなるなどの変形が起こります。

骨折の全身症状

著しい出血や強い疼痛によりショック状態の場合は、真っ先に意識の有無や呼吸数、心拍数、血圧、体温などを確認しましょう。特に、大腿骨や骨盤、肋骨、鎖骨を骨折している場合は、大血管損傷や内臓損傷の可能性があるため、すみやかに意識の有無などを確認し、救急車を呼ぶようにしてください。

骨折の治療法

骨折の治療における3原則は、整復、固定、リハビリテーションの3つです。骨の中には生きた細胞があり、骨折しても適切に治療すれば骨がつきやすくなります。きちんと治すためには、骨折部のずれを小さくして動かないように固定することが大切です。これは、手術の有無にかかわらず当てはまります。

整復

整復とは、骨をもとの正しい位置に戻すことです。徒手整復(としゅせいふく)、牽引(けんいん)による整復、手術による整復の3パターンがあり、骨の状態によって適切な方法を選ぶことが求められます。

・徒手整復

麻酔をしてX線で骨折部を確認しながら、骨のずれを正しい位置に整えます。徒手整復は、骨折部が大きく腫れあがると施術が難しくなるため、傷を負ってから6時間以内に行います。

・牽引による整復

牽引による整復は、徒手整復が難しい場合や、手術の前段階などに行います。牽引には2つの方法があり、絆創膏や包帯を使って皮膚の上から牽引する介達牽引法と、骨に直接、キルシュナー鋼線と呼ばれる器具などを刺し入れて牽引する直達牽引法があります。

・手術による整復

骨のずれが大きいなど骨折の状態や程度によっては、手術が必要な場合もあります。手術による整復では、原則的に骨折した部位を内固定することで、正しい位置を保持させます。

固定

固定には、外固定と内固定、創外固定の3つがあります。

・外固定

石膏ギプスなどで、骨折部を皮膚の上から固定します。外固定の場合は、骨折した骨の上下の関節を含めて固定するのが原則です。固定する素材は石膏ギプスが一般的ですが、水にぬれると破損するという欠点があるため、最近ではプラスチックギプス(キャスト)が多く使われています。

・内固定

手術によって体内に固定材を入れ、骨折部を連結固定する方法です。固定材には、キルシュナー鋼線や、スクリュー、プレートなどが用いられ、骨折の部位や状態によって使い分けられています。手術では、整復と固定を同時に行うのが一般的です。

・創外固定

骨折した骨にキルシュナー鋼線やスクリューピンを刺して、体外で固定する方法です。創外固定器には多くの種類があり、目的に応じて使い分けられます。開放骨折や、高度粉砕骨折などに用いられています。

リハビリテーション

骨折すると動きが制限されるため、関節が固まったり筋肉が萎縮したりします。それを防ぐためにも、なるべく早めにリハビリテーションを始めることが大切です。早期に関節運動や筋力トレーニングを行えば、機能回復も早まります。

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