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その痛み、もしかして骨折かも?骨折で起こりうる症状と特徴

更新日:2016/12/09 公開日:2016/09/30

骨折の基礎知識

骨折の症状には、骨折部のみに起こる局所症状と、全身症状があります。骨折すると骨折部に痛みや腫れなどが現れ、患部を含めて体を動かしにくくなります。本記事では、骨折で起こりうる症状や特徴について、ドクター監修の記事で紹介します。

骨折の症状には、大きく分けて局所症状と全身症状の2つがあります。転んだり、強くぶつけたりした後に腕や足が痛み、骨折しているか判断がつかない場合などに参考にしてください。また、腫れや痛みなどの自覚症状がない場合でも骨折していることがあるため、自己判断はせずに少しでも違和感や痛みなどがあった場合には、整形外科などを受診しましょう。

判断が難しい骨折の種類

骨折部の皮膚などの表面上には傷がない骨折を、皮下骨折(単純骨折)といいます。骨折には、骨が折れるだけでなく、骨にヒビが入っている場合や、骨の一部が凹んだり骨の一部が欠けたりする場合も含まれます。また、同じ運動をくり返すことで疲労骨折が起こったり、骨粗しょう症(こつそしょうしょう)などで骨がもろくなり、気づかないうちに骨折したりすることもあります。

局所症状

骨折すると、一般的には骨折部に局所的な症状が現れます。骨折の主な症状は、骨折部に痛みがあり、数時間が経つと骨折部が腫れます。まずは、骨折によって起こる局所症状について解説します。

痛み(疼痛・圧痛)

骨折した場合、たいていは痛みが生じます。痛みは、マルゲーニュ圧痛と軸圧痛の2種類に分けられます。マルゲーニュ圧痛とは、骨折線に一致した著明な圧痛のことを指し、骨折部の診断に用います。一方の軸圧痛とは、大腿骨(だいたいこつ)を骨折した場合などに、足底から圧を加えると骨折部に現れる痛みのことです。ヒビだけの骨折の場合も同様に、骨に沿って叩くなどして振動を加えると、軸圧痛(患部から離れている部位を刺激すると患部に痛みが生じること)が現れます。

腫れ(腫脹)

たまった血液が固まって血腫(けっしゅ)ができたり、炎症によるむくみが生じたりすることによって、骨折した部位が腫れます。一般に、骨折してから数時間で骨折部が腫れ、24~72時間頃に腫れは最大になります。徒手整復(としゅせいふく:手を使って骨折の整復を行うこと)をする場合は、著しく腫れると処置しづらくなるため、少なくとも骨折してから6時間以内に施術することが推奨されています。

機能障害

骨折による痛みなどで、腕や足などの患部の動きを制限されるなど、機能障害が生じます。たとえば関節内骨折では、関節に血腫ができて大きく腫れ上がり、関節を動かせなくなります。

変形

骨折によって骨がずれることで、骨折部に変形が見られます。骨折の程度や、骨折の原因となる外からの力のかかり方によって、骨がねじれる、折れ曲がる、短くなるなどのさまざまな変形が起こります。多くの場合、不完全骨折では明らかな変形は見られません。

異常可動性

完全骨折の場合は、骨折した部位が異常な方向に動いてしまい、骨折部を動かすとバキバキとした轢音(れきおん)が生じます。完全骨折した場合に無理に動かすと痛みや症状が悪化する恐れがありますので、安静にすることが大切です。

全身症状

骨折にともない、ショック状態で意識がなくなるなど全身症状が見られる場合は、すみやかにバイタルサインをチェックします。バイタルサインとは、意識や呼吸、心拍数、血圧、体温のことです。通常、腕や足などの皮下骨折では、ショック状態になることはまれです。しかし、開放骨折によって大量の出血があったり、骨盤や大腿骨が大きくずれたりした場合は、出血性ショックに陥ることもあります。また、痛みでもショックは助長されます。骨折の程度に比例して全身状態が悪化する場合は、肝臓や脾臓などの内臓が損傷している可能性もあります。

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