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激しい痛みと腫れ!腕の骨折部位からみたそれぞれの特徴

更新日:2016/12/09 公開日:2016/09/30

腕の骨折

腕の骨折は転倒して手をつくことで起こりやすく、多くの場合激しい痛みをともないます。また、スポーツや交通事故など強い衝撃でも発生します。上腕・前腕・ひじなどの骨折部位からみた特徴について、ドクター監修の記事で解説します。

腕の骨折は多くの場合、高齢者が転んで手をついたり、スポーツや交通事故で転倒したりといった、大きな衝撃が加わることで起こり、激しい痛みを感じたり、腕を動かすことができなくなったりします。上腕・前腕・ひじなどの骨折部位から、それぞれの特徴を見ていきましょう。

上腕骨の骨折

肩からひじまでの上腕骨の骨折には、肩に近い上腕骨近位端(じょうわんこつきんいたん)骨折、二の腕の上腕骨骨幹部(じょうわんこつこつかんぶ)骨折、肘関節を形成する上腕骨遠位部(じょうわんこつえんいぶ)骨折があります。上腕骨遠位部骨折は、さらに上腕骨顆上(じょうわんこつかじょう)骨折、上腕骨顆間(じょうわんこつかかん)骨折、上腕骨通顆(じょうわんこつつうか)骨折という3種類に分類されます。

上腕骨近位端骨折

上椀骨の肩関節に近い部分に起こり、特に骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の高齢女性に多い骨折です。骨折にずれがなければ保存療法、ずれの程度によっては手術で固定を行います。肩関節が固くならないよう、治療後に注意が必要です。

上腕骨骨幹部骨折

肩関節とひじ関節をつないでいる上腕骨中央部の骨折で、多くは交通事故などが原因で起こります。投球動作や腕相撲で、瞬間的に強くひねられて起こることもあります。合併症がなければ保存療法、ずれの程度によっては手術で固定を行います。

上腕骨遠位部骨折

前腕の尺骨(しゃっこつ)と橈骨(とうこつ)とともに肘関節を形成し、上腕と前腕をつないで手のさまざまな機能を担っている上腕骨遠位部に起こる骨折です。交通事故、仕事中の事故、高所からの落下などが原因となります。若い人から中高年までに起こりやすく、近年ではスノーボードでの受傷が増加傾向にあります。特に骨粗鬆症の高齢女性には、ささいな転倒で起こりやすい骨折です。上腕骨遠位部骨折の多くは手術が必要で、ひじ関節が固まってしまわないよう、早期からリハビリも行わなければなりません。上腕骨顆上骨折では、関節包の外側に骨折線が入り、関節の中は無傷です。子供に起こりやすく、合併症がなければ保存療法で治療します。

前腕の骨幹部骨折

ひじから手首までの中間部分で起こるのが、前腕の骨幹部骨折です。転倒や前腕に大きな衝撃が加えられることで、どんな年齢層にも起こります。前腕には、尺骨と橈骨という2本の細長い骨があり、どちらかが単独でも、橈骨と尺骨両方が折れることもあります。単独であれば保存療法が可能ですが、橈骨・尺骨両方の骨幹部骨折では、ほとんどの場合で手術が必要です。

肘頭(ちゅうとう)骨折

二の腕と前腕とをつなぐ蝶番(ちょうつがい)の役目を担っており、ひじ関節の曲げ伸ばしを滑らかにさせている、肘頭に起こる骨折です。原因の多くは転んで直接ひじをぶつけたり、手をついたりすることです。変形の度合いによっては保存療法で治療を行います。ひじを直接ぶつけた場合は粉砕骨折を起こすこともあり、多くの場合は手術で内固定を行います。

腕を骨折すると年齢に関係なく日常生活で大変不便を感じるのはもちろん、勉強や仕事にも影響します。肩やひじが固まったままにならないよう、リハビリテーションをしっかりと行うことをおすすめします。

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