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円形脱毛症の原因について

更新日:2018/06/14 公開日:2016/10/24

円形脱毛症の基礎知識

円形脱毛症のはっきりとした原因はまだわかっていませんが、近年では、免疫の異常で起こる病気とする説が有力です。ここでは、なぜ免疫の異常で髪が抜けるのか、その原因をドクター監修のもと解説していきます。

円形脱毛症になると、痛みやかゆみなどもなく突然髪の毛が大量に抜けてしまいますが、そもそも、なぜ円形脱毛症になるのでしょうか。今回はその原因について解説していきます。

円形脱毛症とはどんな病気か

円形脱毛症は、突然ある部分の髪の毛がまとめて抜け落ち、円形の脱毛斑ができる病気です。しかし、その症状はさまざまで、重症になると頭髪が全て抜けてしまったり、髪の毛だけでなく、眉毛や体毛まで脱毛するケースもあります。

円形脱毛症はなぜ起こるのか

円形脱毛症の原因は、まだはっきりとは解明されていませんが、近年では自己免疫疾患とする説が有力です。私たちの体には、ウイルスや細菌などの異物が侵入したときに、これを攻撃して排除する免疫機能が備わっています。ところが、なんらかの原因で自分自身の体の一部を異物とみなして攻撃してしまうことがあり、このような免疫の異常な反応によって生じる病気のことを自己免疫疾患といいます。

円形脱毛症では、免疫細胞のリンパ球が成長期の毛包(毛穴の奥のほうにある髪の毛を作り出す組織)を攻撃してしまうために、毛包の周囲で炎症が起こり、正常に生えていた髪の毛が突然抜けてしまうと考えられています。免疫機能に異常が生じる原因には、精神的なストレス、感染症、疲労などがありますが、特に原因が見つからないケースもあり、そのメカニズムはまだ明らかになっていません。

また、円形脱毛症の患者の約1割に、同じ病気を発症している家族がいるという報告があることから、遺伝的要因も関係しているといわれています。円形脱毛症になりやすい体質があり、そこになんらかのきっかけが加わることで自己免疫異常が起こり、脱毛が生じるのではないかとされています。

円形脱毛症は治るのか

円形脱毛症は比較的に軽いものなら、特に治療をしなくても自然に治ることがあります。しかし、 脱毛が広い範囲に起こっている場合は、脱毛症状が長引くケースが多いため、適切な治療を受けたほうがよいでしょう。

治療法には、免疫を抑制するステロイド剤や、血流をよくして発毛を促す塩化カルプロニウムやミノキシジルの外用、アレルギー反応を抑えるグリチルリチン、セファランチンなどの内服といった投薬治療や、人工的に患部にかぶれを起こす局所免疫療法、患部を冷却して刺激する冷却療法など、さまざまな方法があります。年齢や症状、発症してから経過した期間などを考慮して、適切な治療法が選択されます。

円形脱毛症の治療法については、『円形脱毛症の治療法について』の記事で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。