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うつ状態と躁状態をくり返す「双極性障害」の症状

更新日:2017/04/18 公開日:2016/10/24

双極性障害の基礎知識

双極性障害は、うつ状態と躁(そう)状態をくり返す病気です。通常のうつとは異なる点や注意点もあるので、正しく把握しておくことが大切です。ここでは、双極性障害で現れるうつ状態と躁状態の症状について、ドクター監修の記事で解説します。

双極性障害は、うつ状態と躁(そう)状態がくり返される病気です。具体的にどのような症状が現れるのか見ていきましょう。

双極性障害の特徴的な症状

双極性障害では、気分が低下するうつ状態と、気分が高まる躁状態が入れ替わりで現れます。どのような人にもこのような気分の波は訪れますが、双極性障害の場合は程度が激しいのが特徴です。また、うつ状態や躁状態がおさまっている時期には目立った症状は見られません。双極性障害は、躁状態が現れる双極1型と、軽い躁状態が見られる双極2型に分類されています。さらに、うつと躁が入り混じった混合状態もあります。うつと躁が同時に現れる混合状態は自殺をする危険性が高いので、特に注意が必要です。

双極性障害の症状、うつ状態

うつ状態になると、あらゆる欲求への対応力が低下します。その状態が2週間以上にわたって続きます。双極性障害のうつ状態の場合、一般的なうつ病患者と比べて自殺をしようとする可能性が高まってしまうのが特徴です。また、双極2型のうつ状態では症状の出方が一定ではないため、性格の問題ととらえられることが多いでしょう。

具体的にどのようなうつ状態が見られるのかご紹介します。

抑うつ気分

表情が暗く沈み、言葉を発する際にも力が感じられません。ゆううつ、希望をもてないといった感情に襲われて思い悩み、悲しさやさみしさを強く感じて涙もろくなります。

興味や関心を失う

大好きなはずの趣味などに興味を持てなくなり、楽しいと感じることができません。テレビなどを見ても面白いと思えず、勉強や仕事のやる気もなくなります。

疲労感・気力がなくなる

疲れやすくなり、やる気や気力が失われます。物事に集中できず、決断力も低下します。

睡眠の変化

双極性障害のうつ状態では、不眠に悩まされる人が多い傾向があります。寝つきが悪くなり、途中で目が覚めて再び寝つくことができないような中途覚醒や、朝早くに目が覚めてしまう早朝覚醒が起こります。また、熟睡できないことから過眠になる傾向があります。

自己評価が下がる

うつ状態になると、自分は役に立たない人間だ、というように自己評価が一気に下がり、自分の存在価値がないと考えやすくなります。

自殺を考える

自己評価が極端に下がることから、みんなに申し訳ないから消えたい、自分のような人間は世の中に存在しないほうがよい、と考え、自殺を図ることがあります。実際に自殺行為を行う恐れもあるので注意が必要です。

自律神経症状

のどが渇きやすい、便秘、立ちくらみ、発汗、身体が痛む、性欲減退などといった自律神経症状も現れやすくなります。

双極性障害の症状、躁状態

躁状態では気分が高ぶっているので、自分では気づかないうちに周囲に迷惑をかけてしまうことが多いでしょう。躁状態特有の問題行動により、人間関係を壊したり本人の名誉を失ってしまったりするケースも少なくありません。痛みを感じにくくなっているため、ケガをしても気にしないで行動し続けることもあります。

躁状態の具体的な症状は、以下になります。

自己評価の高まり

自分の能力を過信し、不可能なこともできると思い込む傾向があります。

睡眠時間が減る

十分な睡眠がとれていなくても気分はすっきりした状態です。遅くまで起きていても平気で、朝も早くから活動するなど睡眠欲求が減少します。

話が止まらない

話したい気持ちを抑えられず、大きな声で早口で話し続けます。話をさえぎられると怒りだすこともあります。

集中できない

興味があちこちにいってしまい、同じ話題を続けることができない、仕事にじっくり取り組めないといった状態になりがちです。

無分別な熱中

自分は何でもできるという開放的な気分になっているため、高額な買い物や乱暴な運転、常識を外れた性的行為など軽率な行動に走りがちです。双極性障害には、このようなうつ状態と躁状態がくりかえし起こります。双極性障害の症状が出ている場合は、医療機関で専門医から適切な治療を受けましょう。