スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

完治することはある?双極性障害の経過と再発予防

更新日:2017/04/18 公開日:2016/10/24

双極性障害の診断と治療

双極性障害は完治する病気なのでしょうか。再発する確率の高い双極性障害を完治させるには、再発予防を目的とした維持療法が重要になります。双極性障害の再発予防法について、ドクター監修の記事でお伝えします。

双極性障害になってしまった場合、完治することは可能なのでしょうか。双極性障害はどのように症状がくり返されるのかを理解して、再発防止を心がけましょう。

双極性障害の症状の現れ方

双極性障害は、躁(そう)状態とうつ状態が交互に生じる病気です。うつ病と似た症状が出ることから、うつ病と間違えられやすい傾向があります。双極性障害は急激に躁状態が発症することが多く、進行が早いのも特徴です。適切な治療を受けずにいると、過剰に気分が高まった躁状態が2~3か月も続く恐れがあります。軽躁状態やうつ状態も、治療をしないで放置しておくと6か月以上続くことも少なくありません。

双極性障害は90%以上の割合で再発する

双極性障害を一度発症すると、90%以上の割合で再発をくり返すといわれています。躁状態とうつ状態が入れ替わる際など、なにも問題の見られない正常な期間もありますが、年に4回以上も躁状態とうつ状態をくり返すケースもあります。躁とうつが交互にくり返し現れるのが双極性障害の特徴ですが、その間隔は徐々に短くなっていく傾向があるので、注意しなくてはなりません。

双極性障害の再発を防ぐための維持慮法とは

双極性障害は再発する可能性が高いため、再発予防を目的とした維持療法が必要です。維持療法は薬物療法を基本として行いますが、それに加えて心理社会的治療を行います。双極性障害に関する正しい知識を習得し、心理的配慮を行いつつ、さまざまな心理教育を実施することが重要となります。たとえば、対人関係・社会リズム療法、家族療法、認知行動療法などが行われます。

維持療法に有効とされる薬として、気分安定薬(リチウム、ラモトリギン)や抗精神病薬(オランザビン、アリプラゾール)があげられます。睡眠障害が原因で再発の恐れがある場合は睡眠導入剤を一時的に使用する場合がありますが、長期的な服用は避けたほうがよいでしょう。このような維持療法は、再発によるリスクや治療の負担などを考慮して担当の医師と相談したうえで進めます。

再発を防ぐために心がけたいこと

双極性障害を再発した人の多くは、処方された薬の服用や外来に行くのを途中でやめてしまいます。双極性障害の再発を防ぐためには、継続した治療を受けることが大切です。

なかには、経済的な理由から治療を続けられないと悩んでいる人もいるでしょう。しかし、精神保健福祉士やソーシャルワーカーなど、相談に乗ってくれるスタッフが存在します。保健所や精神保健福祉センターなどにも相談できる専門スタッフが在籍していますので、なにか問題があって治療を続けられないと考えている場合には、まずは担当の医師に相談してみるとよいでしょう。