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妊娠を希望しない場合の多嚢胞性卵巣症候群の治療とは

更新日:2018/12/13 公開日:2016/10/28

多嚢胞性卵巣症候群の検査・治療法

不妊の原因となる多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、本人が妊娠を希望するか、しないかによって治療方法が異なります。また、症状や合併症によっては他科との連携が必要です。ドクター監修のもと、妊娠を希望しない場合の治療法を解説します。

不妊の原因として代表的な排卵障害のひとつである多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)は、本人が妊娠を希望するか、しないかによって治療方法が異なります。ここでは、妊娠を希望しない場合の治療について解説します。

妊娠を希望しない場合の治療法

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)で妊娠を希望しない方は、日常生活に支障がない場合、治療しない人が多いといわれています。しかし、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病、子宮体がん(子宮内膜がん)を将来発症するリスクが高いといわれており、月経周期の改善や合併症予防のためにも、早めに婦人科を受診し、適切な治療を受けましょう。

肥満をともなう場合

BMI(体格指数)が25(kg/平方メートル)以上の方は肥満として、食事指導やライフスタイルの改善、運動によって適切な減量をめざします。目安としては、4~8週間で5~10%の減量を当初の目標とし、達成できた場合には3~5か月のダイエット持続をめざします。減量によっても排卵が認められない場合には、肥満をともなわない場合の治療法へ移行します。

インスリンの異常が見られる場合は、ライフスタイル改善の後、もしくは並行してメトフォルミンやインスリン抵抗性改善薬の投与を考慮する必要があります。

肥満をともなわない場合

女性ホルモンのうち、プロゲステロンの分泌のみに異常があって引き起こされる第1度無月経では、アンドロゲン作用の少ないゲスターゲン剤(プロゲステロン製剤)を用います。ゲスターゲン剤の投与には注射法と経口投与法があり、この治療法をホルムストルム療法と呼びます。

エストロゲンとプロゲステロンの両方の分泌に異常が見られる第2度無月経では、カウフマン療法を採用します。正常な月経のエストロゲンとプロゲステロンのホルモンバランス周期をホルモン剤によってつくり出し、人為的に月経周期をコントロールしていきます。投与方法には、内服薬、注射薬、貼付薬があります。