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ポリオ(急性灰白髄炎)とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/10/24

ポリオ(急性灰白髄炎)の基礎知識

ポリオ(急性灰白髄炎)とは、ポリオウイルスが口の中に入り感染する病気です。どのような場所や行為で感染するのでしょうか。また、治療の方法や予防の方法など、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

ポリオは現在、日本ではワクチンの導入により流行がおさまりましたが、海外に目を向けると、依然として流行している地域もあります。日本では現在、感染者は確認されていませんが、感染の可能性がある地域に行った人から感染する可能性があるといわれています。ポリオについて、その症状や予防法などを詳しく見ていきましょう。

ポリオとは

腸の中で増えて感染

ポリオとは、ポリオウイルスが体内に入り、腸の中で増えて感染する病気です。腸の中で増えたポリオウイルスが便として排出され、この便を介してさらに他の人に感染します。乳幼児がかかることが多い病気ですが、成人がかかる可能性もあるため気をつけなくてはいけません。

ポリオの症状

ポリオウイルスに感染した場合、多くの人は目立った症状が出ず、そのまま気づかない間に免疫ができます。

もしも感染した場合には、しばらくして発熱や頭痛、のどの痛み、はき気など風邪のような症状が現れることもあります。

さらにひどい場合には、腸の中で増えたポリオウイルスが、腸管を通して脊髄の一部に入りこみ、手や足に麻痺が出てしまうことがあります。この麻痺には特効薬などの治療法がないため、後遺症が一生残ってしまいます。そのため、医療機関では、残された機能を最大限に生かすリハビリテーションが行われることが多いようです。

ポリオが流行している可能性のある地域

かつては日本でも大流行

日本では、1960年にポリオの患者が5千人を超え大流行しましたが、生ポリオワクチンの導入によりおさまりました。現在の日本では、ポリオワクチンは不活化ワクチンになっています。その理由は、生ワクチンではワクチン接種者の便から感染が生じるリスクがあったためです。その後、国内での感染の可能性が低くなったため、不活化ワクチンに変更した経緯があります。1980年以降、日本ではポリオによる新たな患者は確認されていません。

海外の流行地域

世界に目を向けると、パキスタンやアフガニスタンなどの南西アジアや、ナイジェリアなどのアフリカ諸国では、依然としてポリオが流行中です。

ポリオウイルスに感染しても症状が出ないことが多いので、海外で感染したことに気がつかないまま日本へ帰国、または入国してしまうと、症状がなくても感染した人の便にはポリオウイルスがいるため、感染する可能性が高まります。

ポリオの予防接種

日本でポリオの発生が確認されていませんが、予防接種を受ける必要はあるのでしょうか。

予防接種率の高い国では、ポリオの流行国からポリオ患者数名が入国してもウイルスが広がらなかったことが報告されています。しかし、予防接種を受けない人が増え、免疫を持たない人が増えると、ポリオが大流行することが考えられます。

日本ではポリオの予防接種はほとんどの人が受けていますが、接種したかどうかは母子手帳で確認してみてください。それでもわからない場合は、抗体の有無を確認する「抗体検査」を再度受けることができます。これには医師への相談が必要なので、まずは予防接種が受けられる医療機関へご相談ください。