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ストレスが原因?歯ぎしりの症状に合わせた治療法と対策とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/11/17

歯ぎしりの基礎知識

歯ぎしりは、寝ている間に無意識にしている行為のため、本人には自覚がありません。周りの人から歯ぎしりを指摘されてはじめて気づくケースも多いでしょう。歯ぎしりの原因や治療方法について、ドクター監修の記事で解説します。

家族や友人など、周りの人から歯ぎしりがひどいと指摘されても、無意識のためどのように対処すればよいか判断できないものです。自覚のない歯ぎしりは、受診する必要があるのか、どのような治療をするのか見てみましょう。

歯ぎしりの治療が必要な理由

家族や友人から歯ぎしりを指摘されても、本人には自覚がないので、治療するほどではないと考える人は少なくありません。しかし、歯ぎしりを放っておくと、歯肉やあごの骨、関節まで負担が及び、頭痛や肩こり、自律神経失調、顔面の変形など、広い範囲に悪影響を及ぼします。

詳しくは、『歯が欠けるほどの負担!歯ぎしり(ブラキシズム)とは』をご覧ください。

音がしない歯ぎしりの種類と症状

歯ぎしりには、主な症状として、歯を左右にこすり合わせるグラインディング、歯をカチカチとかみ合わせるタッピング、強い力でくいしばるクレンチングがあります。一般的に知られている歯ぎしりは、寝ている間にギリギリと音を立てるものです。しかし、クレンチングについては音がしないため、本人も周囲の人も気づきません。口が開きにくい、あごに違和感があるという場合には、このクレンチングの可能性があります。

症状、歯ぎしりをしやすい人の傾向などは、『歯ぎしりの音の種類とタイプ別症状』をご覧ください。

ストレス・緊張が与える歯への影響

歯ぎしりの原因は、大きく2つの要因が考えられます。

かみ合わせの悪さ

上下の歯のかみ合わせの不具合によって、歯ぎしりを起こしやすくなります。また、歯を治療してかみ合わせが変化すると、歯ぎしりの原因になることがあります。

過剰なストレス

精神的に疲労感が蓄積されると、歯ぎしりが多くなります。歯ぎしりがひどくなったと感じたら、積極的にストレスを解消するように心がけましょう。

歯ぎしりと睡眠のメカニズム

歯ぎしりの大きな要因は、ストレスの影響だと考えられています。人はストレスを感じると、無意識に身体を揺するなどの仕草・行動をします。歯ぎしりもこれと同様で、日中のストレスを発散させる行為だといわれています。人の睡眠は、約90分周期という一定のリズムで、眠りの浅いレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠をくり返します。歯ぎしりが起こるのは、眠りが浅いレム睡眠のときです。

歯ぎしりは治せるのか

歯ぎしりは無意識で行う行動なので、治療方法は多方面からのアプローチが必要になります。最短で治療効果を得るためには、原因を排除することが大切です。歯ぎしりの原因の1つに、TCHというくせが影響している可能性があります。通常、なにもしていないときは、口を閉じていても上下の歯が接触することはありません。TCHの人は、普段から上下の歯を接触させるくせがあり、あごの関節に負担がかかったり、口周りの筋肉が緊張し続けたりします。このTCHを改善することで、歯ぎしりが改善する可能性があります。

TCHについて詳しくは、『歯ぎしり対策に「TCH」改善のススメ』をご覧ください。

放置すると怖い歯ぎしりの二次障害

歯をこすり合わせるくらい大したことはないと放置してしまうと、思わぬ二次障害を起こすことがあります。

顎関節症(がくかんせつしょう)

あごの関節がカクカクする、痛みがある、筋肉がこわばって口が開けにくいと感じたら、顎関節症の疑いがあります。悪化すると、食事をとることができなくなる場合もあります。

睡眠時無呼吸症候群

激しいいびきとの関連は以前から指摘されていましたが、実は、無呼吸状態になる前には、歯ぎしりをしていたというケースが多く報告されています。因果関係については解明中ですが、ひどい歯ぎしりの場合は、睡眠時無呼吸症の検査をしてもらうこともおすすめします。

歯ぎしりの検査

歯ぎしりは本人に自覚がないことが多いため、さまざまな検査で症状や歯の状態を確認します。

ブラックスチェッカー

口の型から作った薄いマウスピースを就寝時に装着して、歯ぎしりの有無を確認する検査方法です。マウスピースは赤い色が付けられているので、赤い部分が削り取られていれば、歯ぎしりをしているということです。

T-scan

かみ合わせの状態をコンピューターで分析する装置で、かみ合わせのバランスやかむ位置を正確に把握することができます。定期的に検査することで、かみ合わせの変化やかみクセをチェックすることもできます。

バイストリップ

分析ソフトを内蔵した記録装置を使って、歯ぎしりの程度を調べる検査です。就寝時に絆創膏大の装置をほおに貼り、歯ぎしりしたときの筋肉の活動量を計測します。

詳しくは、『歯ぎしりの病院での検査と治療方法』をご覧ください。

歯ぎしりの治療法

ストレス緩和の生体反応という点からいえば、歯ぎしり自体は悪いものではありません。しかし、歯が欠ける、骨や筋肉への過剰な負担、睡眠の質の低下など、二次的な障害を防止するために、適切な治療や対策が必要です。

マウスピースを用いる治療

歯ぎしりによって、なんらかの悪影響が起きている場合、まずは虫歯などの治療を先行します。かみ合わせの調整を細かく行った後、ナイトガードというマウスピースによる治療を行うのが一般的です。ナイトガードは、就寝時に装着します。マウスピースによって歯や歯茎にかかる力を分散させ、緊張した筋肉をやわらげる効果があります。

マウスピースの効果や作り方は、『マウスピースによる歯ぎしり対策』をご覧ください。

精神的ケア

ストレスから起こる歯ぎしりの場合、ナイトガードで根本的な原因を取り除くことはできません。歯ぎしりの原因の1つに、過度な不安やストレスがある場合は、精神的なケアを行います。また、漢方薬や安定剤、鍼灸(しんきゅう)といった治療を用いるケースもあります。