スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

血液型相違や母乳で黄疸も!新生児黄疸の原因とは

更新日:2018/06/15 公開日:2016/11/17

新生児黄疸の基礎知識

新生児の黄疸(おうだん)は、赤ちゃんの肝臓が未発達でビリルビンの処理が間に合わないことが原因ですが、中には母親と赤ちゃんの血液型相違や母乳が原因の場合もあります。新生児黄疸の原因について、ドクター監修の記事で解説します。

新生児黄疸(おうだん)は、赤ちゃんの肝臓が未発達で、赤血球が壊れたときにできるビリルビンの処理がうまくできないために起こります。どのようなときに黄疸が起こるのか、メカニズムや原因について、詳しく見ていきましょう。

新生児黄疸が起こるメカニズム

血液中の赤血球は、寿命を迎えると壊れてビリルビンとなり、肝臓で処理された後に体外へ排出されます。赤ちゃんは、赤血球が多いことと、大人よりも赤血球の寿命が短いことが原因で、体内で大人の2倍ほどのビリルビンが作られるといわれています。しかし、未熟な肝臓では処理が間に合わなくなってしまい、うまく処理しきれなかったビリルビンは血中に溜まり、血管に漏れ出します。その結果、ビリルビンのオレンジ色によって皮膚や白目が黄色に見える黄疸の症状が現れます。赤ちゃんの場合、肝臓で処理されたビリルビンが腸から再吸収されやすいという性質も、ビリルビンが多くなる要因の1つです。

主な新生児黄疸の原因

新生児の黄疸は、発症時期によってそれぞれ異なる原因が考えられます。

生後24時間以内に起こる早発黄疸

赤ちゃんと母親の血液型が異なるために起こる溶血性黄疸が主な原因です。2回目以降の妊娠でしか起きません。ABO型やRH型の不一致によって母親の血液に抗体ができますが、この抗体は胎盤を通じて赤ちゃんへ移行します。その結果、赤ちゃんの体内では抗体が赤血球を過剰に壊してしまうため、ビリルビンが増加し、黄疸が起こります。

生後2~3日から起こる黄疸

赤ちゃんの肝臓が未発達のため、肝臓でのビリルビンの処理が間に合わないことが原因です。生理的黄疸とよばれ、日本人では多くの赤ちゃんが経験します。生後5~6日がピークとなりますが、10日ほどで自然に消えていきます。

遷延(せんえん)性黄疸

生後10日前後から現れる黄疸で、母乳に含まれる脂質や、女性ホルモンのプレグナンジオールが、ビリルビンの代謝に影響することが主な原因です。生後1か月ほどまで続く場合がありますが、それ以上になると他の肝臓の病気の可能性が疑われるので、検査が必要です。

新生児黄疸の治療法について、詳しくは『光線療法ってどのような治療?新生児黄疸の治療法』をご覧ください。

母乳性黄疸は治療する必要はあるのか

黄疸の治療は、ビリルビンが脳に移行し、後遺症リスクのある核黄疸(ビリルビン脳症)へと変わることを防ぐために行われます。しかし、母乳が原因の黄疸では、脳に移行するビリルビン(遊離ビリルビン)は増えないことがわかっているので、治療の必要はありません。赤ちゃんが成長していくのにつれて、自然に黄疸も消えていきます。また、授乳を中止する必要もないとされています。