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ビリルビン値を調べるには?新生児黄疸の検査方法と診断基準

更新日:2018/06/15 公開日:2016/11/17

新生児黄疸の基礎知識

新生児黄疸(おうだん)で治療が必要かどうかは、経皮的ビリルビン計測機器でスクリーニング後、血中のビリルビンの濃度を測定して判断されます。新生児黄疸の検査方法や診断基準について、ドクター監修の記事で解説します。

赤ちゃんに黄疸(おうだん)が見られる場合、まず計測機器を皮膚に当ててスクリーニングを行います。そこで問題があれば、さらに血中のビリルビン濃度を測定して、治療が必要かどうかをドクターが判断します。検査の詳しい方法や、どのくらいの値になれば治療が必要なのかといった診断基準について見ていきましょう。

黄疸の原因となるビリルビンとは

黄疸の原因となるビリルビンとは、血中の赤血球が壊れたときにできる物質です。赤血球の寿命は大人で約120日ですが、赤ちゃんの場合、約90日のため、より多くのビリルビンが作られます。ビリルビンは肝臓で処理、排出されますが、肝臓の機能が未熟な赤ちゃんは排出が遅れて血中濃度が上がり、血管からにじみ出て皮膚や白目を黄色にしてしまいます。総ビリルビン値が2~3mg/dL程度になると、黄疸が見た目でわかるようになります。

新生児黄疸の診断基準と検査方法

病的な黄疸が疑われるのは、黄疸が生後24時間以内に現れた場合の早発黄疸や、総ビリルビン値が基準値を超える場合です。黄疸が疑われる場合は、経皮的ビリルビン計測機器や血液検査が行われます。

経皮的ビリルビン計測機器による検査

赤ちゃんの肌に直接機器の先端を当て、光によって皮下組織の色を計測して血清ビリルビン相当値を表示します。赤ちゃんに負担をかけず、簡単に高ビリルビン状態かチェックできます。ただし、これはあくまでもスクリーニング検査として用いられ、実際に治療が必要かどうかは、血液検査で血中のビリルビンを測定して判断されます。

血清ビリルビン検査

経皮的ビリルビン計測機器のスクリーニングで高ビリルビンが疑われる場合は採血し、血液検査によりビリルビン値を測定します。

治療を行うかどうかは赤ちゃんの状態で判断

新生児黄疸の治療が必要かどうかは、赤ちゃんの日齢と出生時体重によって決められた総ビリルビン値を超えた、高ビリルビン血症と判断される場合(およそ12~15mg/dL)です。しかし、赤ちゃんによって核黄疸(ビリルビン脳症)の発生リスクは異なります。総ビリルビン値が規定未満でも、生後24時間以内の早発黄疸やビリルビン値が増加傾向にある場合、黄疸以外の症状が見られる場合などは、リスクが高いため治療を行います。逆に、ビリルビン値が高い場合でも、核黄疸の原因となる遊離ビリルビンの値が低い場合は治療を行わないこともあります。母乳が原因の黄疸の場合が、これに該当します。