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頭痛をともなう鼻血は何が原因?

更新日:2018/04/19 公開日:2016/11/22

鼻血の原因

頭痛と鼻血が同時に生じたら、どんな原因が考えられるのでしょうか? ここでは、まず鼻血が起こる原因を紹介し、それらと頭痛がどう関係しているのかという流れで、頭痛をともなう鼻血の捉え方をドクター監修のもと解説していきます。

鼻血(鼻出血)は多くの人が日常的に経験したことがある症状なので、出血量が多すぎるようなことがない限りは冷静に対処できるのではないでしょうか。しかし、鼻血に加えて頭痛が起きた、または頭痛が起きているときに鼻血も出たとなると、何か大変な病気なのではないかと心配になってしまうかもしれません。ここでは頭痛をともなう鼻血の原因として、どのような病気が考えられるのか解説します。

まずは鼻血の対処を

鼻血が出ると、上を向いたり、首の後ろをチョップしたりする人がいますが、これは正しい鼻血の対処ではありません。上を向くと鼻血が喉側に流れてしまい、血液を飲み込むと気持ちが悪くなってしまいます。下記のような手順で正しく鼻血の対処を行いましょう。

  1. 座って軽く前かがみになる
  2. 鼻の中に脱脂綿やティッシュなどの柔らかいものを詰める
  3. 小鼻を指で強めにつまむ

この対処法をすれば10分ほどでたいていの鼻血は止まります。これでも鼻血が止まらない場合は、病院(耳鼻咽喉科や内科、救急外来など)に行きましょう。病院では薬剤を染み込ませたガーゼをつかったり、まれにバルーンカテーテルを使って止血をしてくれます。また、大量出血している場合には血管を電気凝固にて止血することもあります。

鼻血が起こった原因は?

頭痛と鼻血の同時発症について考える前に、まず鼻血はどのような原因で起こるのか解説します。鼻血は出血の原因が特にない「特発性」と、何らかの病気が原因で起こる「症候性」の2つに大別できます。

特発性の鼻血

特発性とは、直接的な原因がはっきりしないという意味ですが、何がきっかけに鼻血が出やすいのかは分かっています。

  • 鼻をほじる
  • 鼻をかむ
  • くしゃみ
  • 頭に血が上る(運動、洗顔、逆立ちなど)

これらは鼻の粘膜に刺激を与え、これが繰り返されると毛細血管が破れやすくなり、鼻血が出やすくなります。特に鼻の入り口の近くにある「キーゼルバッハ部位」は毛細血管が集まっているうえに粘膜が薄くて鼻の入り口にあるため、刺激を受けやすい部位です。鼻血のほとんどはここからの出血です。

症候性の鼻血

症候性とは、病気によって起こるという意味です。症候性の鼻血は、鼻周辺の病気や、全身性の病気で出血しやすくなっていることが原因で起こります。

鼻血を起こす鼻周辺の病気には下記のようなものがあります。

  • 鼻炎(アレルギー性鼻炎)
  • 副鼻腔炎(ちくのう症)
  • 外傷(頭蓋底骨折など)
  • 鼻腔、副鼻腔、上咽頭などの腫瘍

また、鼻血を起こす全身性の病気には下記があります。

  • 高血圧
  • 血液の病気(血友病、白血病、血小板減少症)
  • 血液が固まりにくくなる薬(抗凝固薬;ワーファリン、アスピリン、バイアスピリンなど)の服用
  • オスラー病(家族性出血性血管拡張症)
  • 肝臓の病気(肝炎、肝硬変など)

頭痛をともなう鼻血の原因は?

では、頭痛と鼻血が同時に起こる理由を考えてみましょう。鼻血の原因は特発性、症候性(局所、全身)に分けられますので、これらと頭痛を組み合わせてみて、可能性のあるケースを挙げていきます。

鼻血と頭痛が別々に起こっている

まず、鼻血と頭痛の間に特に関連性がなく、偶然に一緒のタイミングで起こった場合です。例えば、頭痛持ちの人がつい鼻をほじって鼻血が出てしまうケースや、激しく運動した後に頭痛が起きる人が、運動後にすっきりしようとして洗顔した際に、頭がうっ血して鼻血が出るというケースなどが考えられます。特発性の鼻血と頭痛の組み合わせでは、頭痛によっては治療が必要なこともありますが、鼻血については心配する必要はありません。

鼻血と頭痛に関連性がある

この記事を読んでおられる方が最も心配しているのが、鼻血と頭痛に関連性がある場合ではないでしょうか。この場合は、症候性の鼻血と頭痛の組み合わせになります。症候性の鼻血の原因となる病気と頭痛の関係をまとめます。

  • 鼻炎×頭痛 ⇒風邪は鼻炎と頭痛の両方を引き起こす
  • 副鼻腔炎×頭痛 ⇒副鼻腔炎でおでこやほほの周辺が痛むことがある
  • 外傷×頭痛 ⇒髄液が漏れている可能性あり、病院へ
  • 腫瘍×頭痛 ⇒腫瘍に神経が圧迫されて頭痛が起きる
  • 高血圧×頭痛 ⇒血圧が高すぎるとズキズキと拍動するような頭痛が起きる
  • 抗凝固薬の服用×頭痛 ⇒脳血管の病気による頭痛の可能性

このように、症候性の鼻血と頭痛の組み合わせはたくさん考えられます。多くの場合は鼻血と頭痛が一緒に起こっても問題ないケースがほとんどです。もしこれらに心当たりがあって心配なようなら、一般内科や耳鼻咽喉科、頭痛外来(脳神経内科、脳神経外科)に相談してみましょう。

ただし、頭痛に関しては命に関わるようなものも含まれます。下記のような症状がある場合は、すぐに医療機関(夜間であれば救急外来)を受診してください。

  • 突然発症した頭痛(いつ頭痛が起きたか明確に分かる)
  • 今まで経験したことがないくらい激しい頭痛
  • 痛くて寝ていられないほどの頭痛
  • 起床直後に起こり、吐くと楽になる頭痛
  • いつもと様子が異なる頭痛
  • 手足の麻痺や言語障害がある
  • 項部硬直がある(首の後ろが硬くなり、首を前に倒すことができない)
  • 精神症状(不安、焦燥感、錯乱など)がある
  • 頭を押すと痛みが増す場所がある
  • 目が激しく痛む
  • 50歳以降に初めて起きた頭痛
  • 嘔吐が数週間続いた後に頭痛が起こった場合
  • 身体を曲げたり、物を持ち上げたり、咳によって誘発される頭痛
  • 数日~数週間にわたり、じわじわと頻度や程度が重くなっていく頭痛