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季節性情動障害(冬季うつ病)の原因について

更新日:2016/12/15 公開日:2016/12/15

季節性情動障害の基礎知識

独特の発症サイクルを持つ季節性情動障害(冬季うつ病)は、冬季に症状が現れる特徴があります。その原因には日照時間と神経伝達物質セロトニンが関係しています。季節性情動障害の原因について、ドクター監修のもと詳しく解説します。

うつ病の一種である季節性情動障害(冬季うつ病)は、寒い時期になると抑うつ症状が現れ、暖かい時期になると回復するという独特のサイクルがあります。ここでは、季節性情動障害を引き起こす原因について見てみましょう。

季節性情動障害の原因

季節性情動障害を引き起こす原因は、冬場の日照時間の短さに関係があります。人は太陽光やそれに似た強い光を浴びることで、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが分泌されます。セロトニンは精神を安定させる役割を持ち、日常生活の中でストレスを感じることがあっても前向きな気持ちにしてくれます。春から夏にかけては日が長く、十分な太陽光を浴びることができるため、セロトニンがしっかり分泌され、精神的に安定しやすい季節といえます。しかし、冬場になると日照時間が短くなり、屋内で過ごす機会も多くなることからセロトニンの分泌量が減り、やる気が起きなかったり、落ち込みやすくなったり、感情的になりやすくなったりと精神状態が不安定になり、うつ病を引き起こしやすくなります。

神経伝達物質セロトニンとは

セロトニンは、ノルアドレナリンやドーパミンと並んで三大神経伝達物質の1つで、幸せホルモンとも呼ばれています。ノルアドレナリンは、不安や恐怖、ドーパミンは喜びや快楽を感じさせる神経伝達物質です。セロトニンはこれら2つの情報を上手にコントロールし、精神を安定させる役割を持ちます。また、睡眠と覚醒のリズムをつくり、体内時計を調整する役割も持っています。

セロトニンと光療法

セロトニンを増やすには、太陽光やそれに似た光を浴びることが効果的です。自分でできることとして、なるべく外に出たり、日当たりのいい場所で過ごしたりすることはもちろんですが、医療の現場では光を照射する機械を使って治療を行います。5000~10000ルクスの高照度光を使用してセロトニンの分泌量を増やし、脳を活性化します。一般生活における屋内での通常の照度は300~1000ルクスと考えられるため、光療法で用いる照度はかなり高い数値であることがわかります。セロトニンを増加させるには、意識的に日光に当たるとともに、医療機関で光療法での治療を行うのが効率的です。

季節性情動障害の治療方法について、詳しくは『季節性情動障害(冬季うつ病)の治療法について』をご覧ください。