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アトピー性皮膚炎の原因や症状、予防法について

更新日:2017/12/14 公開日:2017/02/28

アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹がくり返し起こる皮膚病の一種を指します。主にアレルギー体質の人や、皮膚の保護機能が弱い人に起こりやすく、特に子供が発症した場合、かゆみに耐えきれず、血が出るほど皮膚を掻きむしってしまうことも多く、皮膚がデリケートなため、その後患部が化膿してしまうリスクも大いにあります。

アレルギー遺伝、そして家族構成や家庭環境も大きく影響

日本でも欧米型のライフスタイルが浸透するとともに、他のアレルギー性疾患同様、アトピー性皮膚炎に罹患する人の数が微増してきました。子供に多く見られるこの病気ですが、厚生労働省が行った調査によると、4か月児の発症率は12.8%、3歳児で13.2%と、子供の約10人に1人はアトピー性皮膚炎を経験していることになります。また、成人に達する大学生の発症率も8.2%を記録しました。幼少期に適切な治療を受けなかった場合、病気が慢性化し、大人になっても苦しむケースも少なからずあります。大人のアトピーについては、『大人のアトピー性皮膚炎の原因と対策・ケア方法』もご覧ください。

1歳半および3歳時の健康診断の際、保護者に記入してもらった質問票を解析した結果、両親のどちらかがアレルギーを持っている場合、子供がアトピー性皮膚炎を発症するリスクが高いことがわかりました。同時にアトピー性皮膚炎は、同じアレルギー性の中でも、喘息、鼻炎に比べ高い発症率であることもわかっています。

また、4か月健診の際に同様の調査を行った結果、両親が持つアレルギーの有無とは他に、アトピー性皮膚炎を発症する乳児の皮膚に、黄色ブドウ球菌が検出される傾向があることがわかりました。黄色ブドウ球菌は、主に食中毒の原因となる細菌ですが、ペットの毛や空気中のホコリなど身近なところに潜伏しています。入浴などで石鹸を使い、患部を清潔にする事で菌の繁殖を予防できます。

アレルギー以外にストレスで発症するケースも見られる

主に幼少期に集中して発症する傾向の強いアトピー性皮膚炎ですが、成長の段階でその発症原因に違いが見られます。

乳児の場合、食品のアレルギーによって、アトピー性皮膚炎を発症する傾向があります。主に乳幼児に見られる食品アレルギーには、鶏卵、乳製品、小麦があります。しかし、これらのアレルギーは、発育とともに耐性ができるケースがほとんどで、小学校を卒業するころまでには80~90%の確率で耐性ができると報告されています。

乳児期以降では、ダニ・ハウスダストといった環境アレルゲンによる発症リスクが高まります。アトピー性皮膚炎の患者さんは、フィラグリンという皮膚の保湿成分を補う遺伝子の変異がみられることが判明しました。フィラグライン遺伝子が変異していると、皮膚のバリア機能が低下するので、外からの刺激、ダニ等のアレルゲンが簡単に侵入できるようになり、アトピーの症状もおこしやすくなるということが解って来ました。

小児期の罹患が成長後に影響してくることも

アトピー性皮膚炎の診断基準ですが、皮膚にかゆみを覚える他、湿疹が見られる場合、そして家族に同じようなアトピーを持った人がいるかも重要な診断基準になります。これは遺伝による発症が原因と見られるためですが、喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー因子も、経皮感作が原因になっていると考えられます。

また、思春期や成人になってからこれらの症状に見舞われるケースもありますが、その際は、年少時に同じような症状を慢性的に経験したことがあるかも発症に影響してきます。以上のことから、アトピー性皮膚炎の診断には、家族歴と既往歴が大きく関係しています。

実際にかゆみを覚える部位、そして湿疹が見られる部位は、額、目や口の周囲(頭部)、頸部、四肢関節部、体幹に頻発しますが、年代によってやや異なります。乳児の場合、まず頭部に湿疹が見られ、それが徐々に下方へ移動し四肢関節にも見られるようになります。幼少期では、頸部、関節に多く発症し、成人では主に上半身にみられることが多くなります。

皮膚を清潔に保ち、規則正しい生活を心がける

実際にアトピー性皮膚炎と診断された場合、症状を悪化させないようにするためには、身の回りの生活環境を整えること、そして皮膚を清潔に保ち、保湿に心がけることが先決です。

入浴やシャワーによって皮膚を清潔に保ち、爪は常に短く切りましょう。思わず皮膚を引っ掻いたときでも傷を負わないようにするためです。同時に部屋の清掃を定期的に行うことも大切です。そして暴飲暴食を避け、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

また、ごくわずかながら、アトピー性皮膚炎から白内障や網膜剥離を発症した例も報告されています。原因はまだ解っていませんが、無意識に顔面を引っ掻いたり、かゆみによって眼球を押すことによって、眼球が圧迫されて発症した可能性も考えられます。そのため頭部、中でも目の周囲に強いかゆみや湿疹が見られる場合は、湿疹をステロイドなどによって抑え、眼球に異常が見られる場合は、眼科医の診察を受けるようにしましょう。

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